(※写真はイメージです/PIXTA)

「お金」と「欲・妬み」にまつわる失敗談は数多く、投資においても当然例外ではありません。本記事では『株式投資 100の金言』(さくら舎)から一部抜粋し、著者の桑原晃弥氏が、「最後の相場師」と呼ばれる日本の投資家・是川銀蔵(これかわぎんぞう)や伝説的ファンドマネジャー・ピーター・リンチの言葉を基に、欲や妬みに注意しなくてはならない理由をご紹介します。

人の商い、うらやむべからず

本や雑誌、ユーチューブなどで自分の驚くほどの成功を吹聴する人がいます。

 

「元手100万円がまたたく間に1億円に」「何もしなくても毎月50万円が入ってくる」

 

こんな話ばかりを聞かされると、「本当にそんなことができるのかな」と疑いながらも、「もしかしたら自分にもできるかもしれない」という気持ちになる人もいるはずです。

 

実際、株式市場には誘惑が山ほどあります。ほとんど無名の企業に投資したお金が驚くほどの高倍率で戻ってきたという成功譚を聞いていると、つい「いつか自分も」となりがちです。

 

そこまではいかなくとも、ある人が買った株が「何倍になった」「いくら儲かった」などという話を耳にするたびに、何だか自分が損をした気分になるものです。実はそこに落とし穴があります。

 

ピーター・リンチは言います。

 

「実際には何も損をしていないのにミスを犯したと思い込めば、本当に多額のお金を失うミスを犯す羽目になるだろう」

 

投資の世界には、たしかに驚くほどの儲けを手にする人がいます。何だか自分1人が損をしたような気分になるかもしれませんが、それは「本当の損」ではありません。人の成功をうらやみ焦ると、「架空の損」が「本当の損」につながることになるのです。

 

 

桑原晃弥
経済・経営ジャーナリスト

 

 

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株式投資 100の金言 ―先人はかく成功した

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桑原 晃弥

さくら舎

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