すぐに実践できる「賢いお金の使い方」
お金のいい使い方が身に付いていて、結果的にお金持ちと呼ばれる人になっている方に共通している、賢いお金の使い方を4つにまとめました。現在の収入額に関係なく、すぐに実践できますので資産作りの参考にしてください。
1.お金に「も」働いてもらう
2.節税をよく勉強する
3.ローンを賢く使う
4.実物資産を所有する
1.お金に「も」働いてもらう
まずは今現在の仕事でよく働き、できる限り多くの収入が得られるように、働く環境を整えてください。頑張りに対して見返りが期待できないような職場であれば、転職も検討してみましょう。
転職にチャレンジをしても良い話がない場合は、ご自身の価値を高めるために資格をとるなど、時間をかけて準備をしてください。稼いだお金は本記事を参考にして、毎月自分で決めた金額を貯蓄に回し、お金にも働いてもらえるための準備を整えてください。すでにまとまった貯金額がある方は、金融商品への投資も検討し、自分とお金の両方が働ける環境を整えていきます。
2.節税をよく勉強する
税金に関する勉強をして、支払っている税額をチェックし、できる範囲で税額を減らすようにしてください。サラリーマンの方は、主に扶養控除や医療費控除などを見直すと、所得税と住民税の減額につながる可能性があります。給与明細で控除となっている部分に欠け・漏れがないかなど、いまの収入から支出を減らす方法として勉強をしてください。チェックをしたうえで問題がなければ、いまの税額を前提に支出のコントロールをしていけばよいことがわかります。
また、同じ節税でも相続は誰にでも起こる税金の話です。相続は起きてしまってからはできることが少ないため、事前に対策をしておくことが最も節税になります。相続の対策には、法律や税務の知識が必要になるので、弁護士や税理士などの専門家のアドバイスが必要です。頼りになる専門家探しも含めて、相続に関係のある家族で、事前によく話あっておく必要があります。
3.ローンを賢く使う
お金の使い方が上手な人は、必要なときにはローンを上手に使います。たとえば、不動産投資をする場合、投資対象の不動産を自己資金だけで購入するのは難しいケースがほとんどです。お金の使い方が上手な人たちは、無理をせずに金融機関からの借り入れをして、低めの初期費用だけでスムーズに投資をスタートしています。最初の持ち出し金額が低く設定できる分、投資リスクも最小限に抑えることができます。
4.実物資産を所有する
お金の使い方の上手な人は、リスク分散の観点から、資産を金融資産と実物資産に分けて所有しています。
金融資産とは、株式や投資信託のような資産のことです。手軽で換金性も高い反面、市場経済の影響も受けやすく、安定した結果を出し続けるのはプロでも難しいといえます。そこでまったく違った性質を持つ、不動産や金のような安定的な価値を持つ実物資産を、金融資産とは別に所有をしてリスク分散しています。
実物資産は、その名のとおり、目で見て触って確認できるタイプの資産です。実物資産の中でも、特に不動産は、建物や土地といったわかりやすい財産です。実体そのものに価値がついているタイプの資産であるため、市場経済の影響を受けにくいという特徴があります。そのため、経済が乱高下していても金融商品のような大きな値動きをしにくく、安定性があります。代わりに金額も大きいため、現金化しにくいという特徴も。
お金の使い方が上手で、300万円前後の資金がある方は、お金を実物資産である不動産に換えて所有し、その物件を人に貸し出して利益を得る、不動産投資も取り入れています。
まずはお金の使い方が上手な人を真似てみる
お金の使い方は人によって個性があり、上手下手はあっても、善悪はありません。しかし、お金の使い方が上手な人は資産形成も上手であるため、そのやり方を真似ることはお金持ちになる第一歩といえます。
お金を増やす方法には、株式や投資信託などのお金にお金を生んでもらう方法と、お金を不動産などの実物資産に換えて、その実物資産に利益を生んでもらう方法があります。後者の代表例である不動産投資は、お金の使い方が上手な人の多くが取り入れている方法です。お金の上手な使い方に興味がある方は、不動産投資も選択肢のひとつに入れてみてください。
山崎博久
リズム株式会社
アセットコンサルティング事業部長