お金が貯まらないと悩む人は少なくありません。しかし、お金が貯まらないのは自分の意思が弱いからだと自分を責めても、問題は解決しないでしょう。お金が貯まらない人の多くは「お金が貯まらないループ」にはまってしまっている可能性があります。そこで本記事では、お金が貯まらない人が無意識のうちにハマってしまっている落とし穴を検証し、そのループから脱出するための具体的な方法について解説します。
「お金が貯まらないループ」からの脱出に「借金」が有効といえるワケ (※写真はイメージです/PIXTA)

お金が貯まらない人がハマっている落とし穴

お金が貯まらない人には、必ずなにか理由があります。その理由はさまざまですが、多くの人に共通している落とし穴を3つ提示します。この中に心当たりのあるものがないか、自問自答してみてください。

 

1.誘われると断れない「お付き合い」

「近くに素敵なカフェができたから、一緒に行こうよ」と誘われると、行きたくもなかったのに、つい「いいね! 行きましょう」と答えてしまう方は少なくありません。誘われると断れない性格の持ち主だったり、付き合いが悪いと思われたくなかったり、ケチと思われるのが嫌で見栄を張ってしまったり、もしくは本当にそういったお誘いが大好きであったりと、理由はさまざまでしょう。

 

なかには断りにくい相手もいるかもしれませんが、時には「NO」と回答することも大事です。経済的に余裕がないことは言いづらいものですが、スマートに言えば相手もきっと察してくれるはずです。気乗りしないお誘いには、断る勇気を持ちましょう。

 

2.請求書が怖い「カード払い」

手持ちの現金が財布に入っていなくても、ほしいと思ったモノが買えてしまうクレジットカード。ついつい気軽に使ってしまい、翌月届いた請求書を見てビックリしたという経験を持っている方は多いのではないでしょうか。

 

金額が大きければ分割払いやリボルビング払いで、月々の支払い額を抑えることも可能です。こうした便利な機能があるがゆえに、ますます軽い気持ちで無駄にお金を使い込んでしまいがちです。しかし、分割払いやリボルビング払いにしたところで支払い総額が変わるわけではなく、むしろ利息が付いて将来にわたって支払う額は結果的に多くなります。

 

最近では電子マネーやキャッシュレス決済も普及してきました。ただ、「ピッ」と端末にかざしたり2次元コードを読み込ませたりするだけで支払いができるため、「いくら使ったか、よくわからない」ということにもなりかねません。

 

もし、節約に自信がないのならば、カードの支払いは一括払いだけにしておきましょう。また、電子マネーやキャッシュレス決済は、月ごとにチャージする金額をあらかじめ決めておいて、チャージした金額までしか使えないタイプにしておくと、使い過ぎを防ぐことができます。

 

3.衝動買いが多い「無計画」

毎月の生活費がいくらなのか、遊興費としていくら使っているのかなど、よくわからないという人もいます。財布に入っている金額を把握しておらず、そもそもお金のことを考えるのが億劫という人も。

 

「衝動買い」が多くて、手持ちの現金が足りなくなり、しばしばATMに駆け込むような人もいるでしょう。現金ならまだしも、カード払いに頼ってしまうとその後の支払い額が膨れ上がってしまいます。

 

こうしたタイプの人たちは、毎月の生活費を把握して、毎月の貯金の目標額を設定し、計画的に積み立てる訓練をする必要があります。忘れてはいけないのが、必ず「結婚資金にするため」「海外旅行をするため」など、目的を明確にしておくことです。