定年年齢を迎えるとき、この先も働くか否かの選択に重要なのが「お金」。給与がなくなっても余裕で暮らしていけるだけの「お金」があるかどうかの判断が重要です。さらに定年後の生活で重要なポイントはほかにも。みていきましょう。
ぶ、部長、どうしたんですか!「月収100万円」「退職金4,000万円」勝ち組〈元上司〉の定年後の異変に〈元部下〉が絶句 (※写真はイメージです/PIXTA)

定年引き上げ続々だが…「何歳まで働きたいですか?」

明治安田生命保険が2027年度から定年年齢を65歳→70歳へと引き上げることが分かった、とニュースになりました。

 

法改正により、2025年には65歳までの雇用確保が義務化。さらに現在、70歳までの雇用確保が努力義務となっています。

 

65歳までの雇用確保義務化に向けては、定年年齢の引上げや、再雇用などで65歳まで雇用延長、定年制の廃止、いずれかの対応が求められていましたが、多くの企業が「定年年齢はそのままに、65歳まで雇用延長で対応」としたようです。

 

ただ人手不足が深刻化するなか、定年年齢を70歳に引き上げ、雇用確保に動こうとする企業も。この流れに「どうせ定年後も働くのだから」と喜ぶ人もいれば、「70歳まで働かないといけないなんて」と悲観する人も。内閣府『生活設計と年金に関する世論調査(令和5年11月調査)』によると、60歳までに仕事を辞めたい人が22.6%と5人に1人。65歳までとなると51.1%と過半数を超えます。

 

また回答した年齢まで働きたい理由として、最多は「生活の糧を得るため」で7割超え。生活が十分できるという確証があれば働きたくはない、というのが本音でしょうか。「70歳まで働ける」ではなく、「70歳まで働かないといけない」では、なかなかキツイものがあるようです。

 

【何歳まで働きたいか?】

50歳以下:7.8%

51歳~60歳:14.8%

61歳~65歳:28.5%

66歳~70歳:21.5%

71歳~75歳:11.4%

76歳~80歳:6.1%

81歳以上:3.6%

 

【その年齢まで働きたい理由は?】

「生活の糧を得るため」75.2%

「いきがい、社会参加のため」36.9%

「健康にいいから」28.7%

「時間に余裕があるから」14.6%

「定年退職の年齢だから」10.6%

「職場に頼まれたから」8.8%