インド企業との交渉は、駐在員に丸投げしない
●日本人との違いが多いからこそ、じっくり相手の話を聞き、自分の考えを述べる。
●善悪は考えず、常に自分が最初、自分の考えがうまくいくためにはどうすべきか、自分ですべて解決したがる人と思う。
●1つの事に集中して考えたがる人だから話題もそのように仕向ける。
●彼らの多様性を理解し、優秀な能力を活用する。
●データを重視し、冷静に分析する力を評価する。
●旺盛なベンチャー精神に応える。
●合弁経営などは常にしっかりウオッチし、相手の暴走を許さない。
●本社が常に絡んで交渉に当たり、駐在員に丸投げしない。
●合弁契約の終了を予想して、それに備えておく。
●合弁経営に極力口出しをさせず、技術支援などは努めて避ける。
インド抜きでは語れない、21世紀のグローバル経済
IMFの報告でも21世紀の経済大国は、①米国、②中国、③日本、④インド、⑤インドネシアを挙げており、アジアが4ヵ国となっています。21世紀のグローバル経済はインド抜きでは語れません。
これからは世界一のスピードで変わるインドに注目すべきです。インド人の自己主張の強さに閉口せず、インド人の交渉術に学ぶことが大切です。日本人をタフネゴシエーターに変えるため、政産官学挙げてインドとの交流に全力で取り組みましょう。
インドへの心理的な距離感を縮める方策を国を挙げて考え、小さい時から交流を始め、企業も若手を抜てきしてインドに派遣しましょう。また、留学生や教授の往来を国の一大施策に格上げすることも必要です。