本連載は、「相場の福の神」として知られる藤本誠之氏が監修した、『イラスト図解 株の超基本』(池田書店)の中から一部を抜粋し、マンガの登場人物たちが実際に株取引をするストーリーを追いながら、株の売買の基本を解説していきます。

資金が100倍以上になることもある株式投資

 

 

世の中には、株の売買で億万長者になった人はたくさんいます。実際に儲けた人にはどんな人がいるのでしょうか。

 

2013年には「ガンホー長者」と呼ばれる人たちが生まれました。ゲーム会社のガンホー・オンライン・エンターテイメント(3765)。スマホゲーム「パズル&ドラゴンズ」の会社です。

 

この会社は、2008年10月から2013年5月に向けて、株価は約180倍にもなりました。100万円で買った株が1億8000万円にも膨れ上がったのです。

 

 

ただ、日本には、世界的にも優良とされる企業がたくさんあります。たとえば、トヨタ自動車。売上、利益も世界トップを誇る会社ですが、株価は同様の期間で約4倍程度になっただけでした(それでも十分な利益ですが・・・)。

 

同じ100万円なのにガンホーを買った人は1億円超。もし、その100万円でトヨタの株を買っていたとしたら400万円。なぜ、ここまで差が生じるのでしょうか。同じ売買するのならば、1億円に膨れ上がる株を買いたいものです。そのためにも、株のしくみを簡単に理解しておくとよいでしょう。

株とは「企業のためのパトロン制度」のようなもの

中世のヨーロッパには、ピアニストや画家など、才能のある芸術家には、パトロンがいて活動を支えていました。株とは、パトロン制度のようなものです。

 

資本主義が生まれたばかりのころ、優れた技術と事業の才覚を有する青年A氏がいました。資産家のB氏は、A氏の才能に目を付け、A氏が発明した技術と、彼の事業に関する能力を活かして事業を展開できないものかとひらめきました。

 

ピアニストならば、B氏がパトロンになりすべて解決するのですが、事業を繰り広げるには、莫大な資金が必要になります。そこでB氏は、資金を一人で全部出すのではなく、何人かで出資することで事業を興せるのではないか、ということを考えました。やがてA氏の才能を見込んだ人たちが集まり、一人1000万円ずつお金を出し、事業が始まりました。

 

これが株式会社の原型です。そして、B氏のように、会社にお金を出した人を「株主」といいます。

 

 

その後、A氏は実業家として、事業を成功させて会社を大きくしました。そのときに、お金を出してくれたB氏をはじめとする投資家(株主)たちに、分け前を配りました。これが、「配当金」の原型です。

 

 

話をまとめると、株とは、事業にお金を投下(投資)して、その事業がうまくいったら、配当をもらうこと。そうすることで、お金はないけれど能力のある人の才覚を活かすことができるし、お金持ちはもっとお金持ちになれる。つまり、投資家にも企業にもうれしい制度が「株」なのです。

 

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