今回は、買う銘柄と株数の決め方を見ていきます。※本連載は、「相場の福の神」として知られる藤本誠之氏が監修した、『イラスト図解 株の超基本』(池田書店)の中から一部を抜粋し、売買の基本をマンガの登場人物たちが実際に株を購入するストーリーを追いながら、株の売買の基本を解説していきます。

まずは「身近な商品」から銘柄を選んでみる

 

まずは銘柄、どの株を買うかを決めます。ただ、最初はどれを選んだらよいか迷うと思います。

 

そんなときは、まずは身近なものを一つ買ってみましょう。ゲームが好きならば、自分がひいきにしているゲーム会社を選んでもよいでしょう。あるいは、おなかの調子がよくないときに飲む整腸剤がよく効く。そんな理由で整腸剤の会社を選ぶのもアリです。

 

いざ、株を買うとき「損したらどうしよう」と弱気になることもあります。そんなときは、注文するときに二つの「分ける」を意識するとよいでしょう。

 

二つというのは、「銘柄」「時間」です。手元の資金が30万円ならば、全額を一つの銘柄に投資するのではなく、最初は3万円程度をいくつかの銘柄に投資しましょう。しばらく様子を見て、問題がなければ、もう一度同じ銘柄に投資します。銘柄を分け、時間を分散させて買うことで、株価が下がっても痛手は最小限にとどめることができるのです。

 

 

そして買う前には、その会社のホームページで最近の動向をチェックしてみましょう。問題ないようでしたら、まずは一度売買してみましょう。

株を購入する際は「売買単位」に要注意

銘柄が決まったら、証券会社のホームページにログインして、買い注文を出します。買う数量は、いくらお金をかけるかで変わってきます。下記図表に「現在値」5888円とありますが、これが1株の値段です。

 

 

では5888円を用意すれば、ソフトバンクの株が買えるかというと、そうではありません。その下側に、「売買単位100」とあります。これは、ソフトバンクは100株単位で売買できることを意味しています。つまり最低でも100株、それ以上は200株、300株と100株単位でしか売買できません。

 

株価は1株、5888円、100株ということは、最低でも58万8800円が必要になります。資金が足りないようでしたら、別の銘柄を探しましょう。

 

なかには株価が10円、売買単位1000株、最低1万円で買える銘柄もあります。株投資の資金が10万円しかない、それでもソフトバンクの株が欲しい、という人は単位未満株がおすすめです。

 

これは、売買単位が100とあっても、10株や1株でも買えるサービスのことで、10万円あれば、大半の銘柄を買うことができます。少ない予算でも気軽に株投資を始めることができますが、取引ができる時間に制限があるなど、デメリットもあります。

 

 

証券会社により「S株」「プチ株」などと、呼び名や売買できる株数などの条件が変わりますので、各社の商品を見比べてみましょう。

 

イラスト図解 株の超基本

イラスト図解 株の超基本

藤本 誠之

池田書店

株の入門書はいろいろとあるけれど…「けっきょく何から始めればいいの?」。 入門書を読んだけど、結局はじめられなかった人、儲けられない人に向けた実戦的株入門! 売買の基本、銘柄選び、賢い儲け方など、マンガの主人公…

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