NISAへの切り替えで損益通算できなくなる
あくまで年平均リターンによるシナリオなので、一時的な下落局面を経験した場合は想定していた利益を受け取ることができないこともあります。
特定口座であれば、ほかに利益が出ている商品があれば、利益と損失の相殺する損益通算が可能ですが、NISAで保有している商品については損益通算の対象外となるため、その点は理解しておきましょう。
損失が出ている場合は見極めを、損切りの勇気も必要
今回はあくまで特定口座での運用で利益が出ていることを想定していました。損失が出ている場合でも損失率がわずかであれば、同じようにNISAに移す判断でもいいかと思います。損失が大きく出ている場合は、売却するか悩ましいところですね。
利益が出ている資産があれば、一緒に売却すれば損益通算することができますので、たとえばNISA枠で使いたい資金分だけ少しずつ売却していく方法もあります。さらなる下落で日々肝を冷やすより、選択肢として検討してもいいかもしれません。
今回はNISA口座に特定口座の運用資産を移すべきか検討してみましたが、運用期間やご自身のリスク許容度から選択する商品によってメリットを享受できるか考える必要があります。また、そもそも運用に回せる資金がNISA枠を超えるのであれば、特定口座も使いながら運用していくことが望ましいでしょう。まずはご自身の全体の資産バランスを考えることからはじめてみたらいかがでしょうか。
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