注目しておきたい「プライベート・クレジット」とは
今後、投資家が焦点を当てるべきプライベート・クレジットには、どのようなものがあるかいくつか注目分野を見てみたいと思います。
ダイレクト・レンディング
これは、中堅・中小企業を主な対象にした直接融資で、金融危機以降、急速に普及しました。
米国のプライベート・クレジット市場でも最大のシェアを占めていて、大企業向け融資より高い利回りを期待できる点が魅力です。
しっかりした収益と幅広い顧客を持つ企業にフォーカスすれば、市場環境に関わらず優れたリスク調整後リターンが得られる期待があります。
スペシャリティ・ファイナンス
2つ目はスペシャリティ・ファイナンスと呼ばれる担保資産付きのローンです。
住宅ローンや自動車ローンといったキャッシュフローを生み出す資産や債権への融資は、投資家のポートフォリオを多様化させると同時に高いリターンを生み出す可能性があるため、プライベート資産の中で今後大きな割合を占めていくかもしれません。
実物資産を裏付けとした債権
3つ目は、商業用不動産やインフラといった実物資産を裏付けとした債権です。
商業用不動産市場は、金利の高止まりと先行きの不透明感により活況を欠きました。しかし、金利のピークアウトに伴い不動産の買い手と売り手の間で価格の折り合いがつき、不動産の取引量が増加すると予想されます。
銀行が継続融資に慎重な姿勢を取るなかで、資本余力のある融資元にとっては好機となりえるでしょう。
インフラについても再生可能エネルギー関連のプロジェクト融資で、金利上昇に伴う評価額の見直しにより、有望な投資機会が見え始めています。
「投資家に有利な」プライベート・クレジットの出現が期待できる
たとえ、経済成長のペースが鈍化したとしても、プライベート・クレジットの利回りはコロナ禍以前の水準を上回ると見られています。
また、金利上昇に伴う再評価が魅力的なバリエーションを生み出し、幅広い資産で投資家にとって有利な取引条件が出現するでしょう。
このため、機動的に投資資金を振り向けられる投資家にとって、2024年はプライベート・クレジットへの投資妙味の面で良い時期になると見ています。
清森 英晃
アライアンス・バーンスタイン株式会社
プライベート・オルタナティブ部ディレクター
※当レポートの閲覧にあたっては【ご注意】をご参照ください。
注目のセミナー情報
【海外不動産】12月18日(木)開催
【モンゴル不動産セミナー】
坪単価70万円は東南アジアの半額!!
世界屈指レアアース産出国の都心で600万円台から購入可能な新築マンション
【事業投資】12月20日(土)開催
東京・門前仲町、誰もが知る「超大手ホテルグループ」1階に出店!
飲食店の「プチオーナー」になる…初心者も参加可能な、飲食店経営ビジネスの新しいカタチとは?
カメハメハ倶楽部セミナー・イベント
【12/9開催】
「資産は借りて増やせ!」
3年間で延べ1,500社以上を担当した元銀行トップセールス社長が語る
“新規事業×融資活用”で資産を増やすレバレッジ経営戦略
【12/11開催】
企業オーナー・医療法人のための
事業と個人の安心を守る「グローバル資産戦略」
〜実例で学ぶ 経営資産の防衛と承継設計〜
【12/13-14開催】
不動産オーナーのための「法人化戦略」
賢いタックスプランニングで“キャッシュを最大化する”方法
