高額な学費のせいで学業に専念できない学生
さらに居住形態別の生活費を見てみると、自宅居住の場合、国立大学の学生で98万7,100円、私立大学の学生で170万4,100円。アパート等に居住の場合、国立大学の学生で172万1,800円、私立大学の学生で241万4,300円必要です。
家庭からの仕送りがあるとしても、足りない分は奨学金やアルバイトなどで補わなければなりません。1週間のうち、21時間以上アルバイトをしている学生は9.9%。31時間以上アルバイトしている学生は2.1%。大学後半にもなれば空いた時間をアルバイトに費やす学生は少なくありませんが、生活のために働かざるを得ない学生がいるのも明らかな事実です。
学費にシビアになっている、またはシビアにならざるを得ないご家庭も多いもの。家庭の経済状況による教育格差は今に始まったことではありませんが、経済格差の広がる現在、今後をますます悲観してしまうのも無理はありません。
少子化対策のためにも行政による支援などが求められます。一方、「自力で何とかする」なら学資保険などを活用し、何とか資産を形成していかなければなりません。