スマホ・PC必須の情報社会、手元ばかり見る日々…白内障手術に〈多焦点眼内レンズ〉が求められるワケ【眼科専門医が解説】

スマホ・PC必須の情報社会、手元ばかり見る日々…白内障手術に〈多焦点眼内レンズ〉が求められるワケ【眼科専門医が解説】

スマホやPCが必須の現代。手元を見る機会が格段に増えましたが、そこで重要になるのが「近距離~中間距離の焦点の合いやすさ」です。これらは白内障治療において、どのような意味を持つのでしょうか。※本連載は、日本眼科学会認定の眼科専門医である山﨑健一朗氏の書籍『人生が変わる白内障手術 第3版』(幻冬舎メディアコンサルティング)より一部を抜粋し、編集したものです。

多焦点眼内レンズは一石〈三〉鳥の手術

白内障の手術を受けることのメリットは、単に「濁った水晶体を取り除いてクリアな見え方にすること」だけではありません。

 

近視や遠視が強い人は、白内障手術によってそれらを改善し、目の度数を適正化することができます。つまり近視や遠視を治すことが可能です。

 

他にも、多焦点眼内レンズを使用した場合には、さらに大きなメリットがあります。若い頃の水晶体はピントを合わせる機能を備えていますが、加齢にともないその機能は低下していき、60歳になるとほぼゼロとなります。

 

通常の単焦点眼内レンズでは焦点は一つしかありませんが、多焦点眼内レンズによる白内障手術であれば、遠くだけでなく手元にも焦点を合わせることで、老眼が治った状態にすることが可能です。

 

つまり白内障手術は、①濁りのないクリアな見え方になる、②遠視や近視を治す、③多焦点眼内レンズであれば老眼も治る、の一石“三”鳥のメリットを持つ手術なのです。

 

あまり知られていませんが、白内障手術では近視や遠視も改善することで、見え方が大きく改善し、生活もたいへん便利になります。

 

またどのような治療でも白内障の進行を止めることはできず、いずれは濁りがどんどん進んでいきます。

 

白内障手術は一度すれば、基本的に一生行う必要はなく、そういう意味では近視や遠視、老眼の度数が強い患者さんが早期に白内障手術を受ける人生へのメリットはたいへんに大きいものと考えます。

多焦点眼内レンズで「乱視」も改善することができる

乱視とはなんでしょうか? それについてはっきりと答えられる方はほとんどいないでしょう。乱視と聞くと、ただ漠然と「ものがぼやけて見える」「ものが二重に見える」現象と思っている方が多いと思います。

 

乱視は、「角膜の歪み」で起こります。乱視の原因ははっきりと分かっていません。角膜の歪みにより、乱視が強い場合には裸眼視力が落ちて、ものがぼんやりと焦点が合わない見え方になったり、二重・三重にだぶって見えたりすることもあります。

 

ただし誤解しないでいただきたいのは、物が二重に見える原因がすべて乱視とは限りません。近視、遠視、あるいは白内障などの病気でも物が二重に見えることがあります。

 

私は2008年に自身の実の両親に多焦点眼内レンズによる白内障手術を行いました。私の父には術前に強い乱視がありました。実は当時は乱視用の多焦点眼内レンズはまだなく、乱視の矯正ができない多焦点眼内レンズしかありませんでした。

 

しかし現在では乱視用の多焦点眼内レンズがあります。それによって、乱視のある方でも、かなり乱視を改善することができます。従来からある2焦点の多焦点眼内レンズだけでなく、最新の3焦点眼内レンズでも乱視用があり、そちらも先進医療の認可を受けています。

 

さらに手術中に乱視用の眼内レンズをより正確に目に固定することで、乱視を正確に軽減させる手助けをするのが「ベリオン・システム」です。

 

私のクリニックでも、ベリオンを用いていますが、大変に有用なシステムです。今や乱視用の多焦点眼内レンズを正確に入れる最先端白内障手術には必須の技術と言えます。

手元がよく見えることの重要性

情報社会と呼ばれる現代において、「手元の文字がよく見えること」は一昔前より格段に重要性を増していると言っていいでしょう。

 

スマートフォンやパソコンの普及により、手元の文字の情報がさらに重要な時代となりました。スマートフォンは1人1台の時代で、若い世代はもちろん、年配の方でも使用することが珍しくなくなりました。

 

しかし携帯電話に表示される文字はかなり小さく、電話がかかってきて、せっかく発信元が表示されているのに、それが読めずに通話ボタンを押している人も多いのではないでしょうか。かといって、いちいち老眼鏡を取り出してから電話に出るのでは間に合わないこともあるでしょうし、なにより面倒です。

 

LINEでは多くの人から頻繁にメッセージが届くので、そのたびに老眼鏡を取り出さなければいけない人は、友人や家族から届くLINEのメッセージのやり取りのスピードにはついていけないかもしれません。

 

パソコンも、一般に広く普及しはじめてから20年ほど経っています。当時企業の主要な戦力だった30~50代が、今は50~70代になっていることを考えれば、パソコンユーザーも高齢化が進み、第一線を退いたとしても家庭で利用している方は多いと思われます。パソコンの画面を見るにもやはり、近くから中間距離に焦点が合っていたほうが便利です。

 

これだけスマートフォンやパソコンとは切り離せない社会となった現在は、メガネなしで手元が見えたほうが便利な時代になったと言えます。人間が得る情報のほとんどは視覚によって入ってきますが、特に活字や携帯画面の文字を見る機会が増えている時代背景を考えると、手元が見やすくなれば、より便利で効率的になるはずです。

 

人間が一番多くの時間を過ごすのは自宅、つまり家の中です。家の中では手元の近くを見ることがほとんどです。家の中では本を読む、料理を作る、携帯電話を見ることはもちろん、食事をするときも手元の距離を見ています。手元が見えにくいことは、人生において最も長い時間を過ごす家の中で、多くの情報が見えないことになります。

 

若い人であればなおさら、遠くだけでなく近くもよく見えることは、社会生活を営む上で確実に有利です。確かに若くして白内障となることは不幸なことですし、白内障手術を受けることはなににもまして心配だと思います。

 

しかし多焦点眼内レンズを使った白内障手術を受ければ、多くは白内障手術を受ける前よりも便利な視界を手に入れることができ、しかもその効果は生涯にわたり続きます。長い先の人生を考えれば、白内障が重症となる前に多焦点眼内レンズによる白内障手術を受けるほうが、より大きなメリットを得られるのです。

 

※ 多焦点眼内レンズを使用した白内障手術を受けたあとの視力には個人差があります。

 

 

山﨑 健一朗
日本眼科学会認定 眼科専門医

 

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※本連載は、日本眼科学会認定の眼科専門医である山﨑健一朗氏の書籍『人生が変わる白内障手術 第3版』(幻冬舎メディアコンサルティング)より一部を抜粋し、編集したものです。

人生が変わる白内障手術 第3版

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山﨑 健一朗

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