スポーツ、読書、ドライブもOK!「白内障手術」多焦点眼内レンズの利用で取り戻せるアクティブな毎日【眼科専門医が解説】

スポーツ、読書、ドライブもOK!「白内障手術」多焦点眼内レンズの利用で取り戻せるアクティブな毎日【眼科専門医が解説】

結果に不満を覚える方も多い白内障手術ですが、焦点を瞬時に切り替えられる「多焦点眼内レンズ」なら、QOLが大きく向上する可能性が高いといえます。眼科専門医が解説します。※本連載は、日本眼科学会認定の眼科専門医である山﨑健一朗氏の書籍『人生が変わる白内障手術 第3版』(幻冬舎メディアコンサルティング)より一部を抜粋し、編集したものです。

多焦点眼内レンズでアクティブ・ライフを取り戻す

白内障のせいで目が見えにくくなったことが原因で、外出したり趣味にうちこむなどの行動力が低下してしまう場合があります。白内障手術によって再び見えやすくなると、自らすすんで外出するようになり、ゴルフやスポーツクラブに積極的に通うようになります。

 

家の中でも、それまで見えにくくなっていたテレビやパソコン、本などを見るようになり、たくさんの情報を得ることができるようになるのです。

 

このような活動性の高い生活を「アクティブ・ライフ」といいます。アクティブ・ライフとは、親しい友人と定期的に食事をしたり、体を動かすスポーツや、洋裁や読書などの趣味を持ったり、といった積極性の高い生活のことを指します。

 

白内障になり、視力が低下すると生活が引っこみ思案になり、消極的になる傾向がありますが、白内障手術によって再びアクティブ・ライフを取り戻すことができます。「はじめに」で触れた私の母親も、白内障が進行したときには長年通っていたスポーツクラブに行かなくなってしまいました。しかし白内障手術のあとは再び通うようになったのです。

 

誰にでも、アクティブな、充実した楽しい日々を送る可能性があります。しかし白内障がそれを阻害していることもあるのです。その場合には白内障手術をすることによって若い頃のようなアクティブな、楽しい日々が再び訪れるのです。

 

これから紹介する多焦点眼内レンズは、従来の単焦点眼内レンズよりもアクティブな生活を送れるように開発されました。その経緯から海外では多焦点眼内レンズを「アクティブ・ライフ・レンズ」と呼ぶこともあります。

多焦点眼内レンズが日常生活を便利にする

それでは多焦点眼内レンズは、どのように日常生活を充実させられるのでしょうか?

 

車の運転を具体例に挙げましょう。単焦点眼内レンズを入れて遠くにピントを合わせた場合には、多くの場合にはメガネなしで信号や標識は見えるようになります。ところが、そのままカーナビなどの手元にあるものを見ようとすると、焦点が合っていないのでぼやけてしまいます。

 

かといって、カーナビを見るために近くにピントが合うメガネをかけるわけにはいきません。なぜならメガネをすると遠くが見えなくなるので、運転ができなくなるからです。ならば遠近両用のメガネをかければいいのでしょうか?

 

いいえ、この場合は遠近両用メガネもあまり役に立ちません。なぜなら近距離の焦点はメガネの下半分にしかないので、正面方向にあるカーナビには距離が合わせにくいのです。

 

単焦点眼内レンズの場合には、同軸上(同じ目線の位置)に遠くと手元の焦点を合わせることができません。「単焦点眼内レンズには遠近両用メガネをかけても解決しない限界がある」ということを理解してください。

 

多焦点レンズなら、手元と遠くの鏡に映る姿を同時に見られます。アクティブ・ライフを取り戻しましょう。

瞬時に目の焦点を切り替えることの重要性

自分はもう歳で、車の運転もしないし、メガネをかけて見えればそれでよいので単焦点眼内レンズで十分なのではないか、という考えの方もおられます。しかし、日常生活の中で、遠くも近くも見る必要がある状況に、無意識のうちに直面していないでしょうか。

 

例えばショッピングに行ったときに、とっさに品物の値札や手書きのメモの文字が読めない、あるいは旅行先で歩きながら地図を見たとき、いちいち老眼鏡をバッグから取り出しながら歩くので時間をロスして楽しめない、魚釣りに行ったときにいちいち老眼鏡を取り出さないと釣り糸の仕掛けが見えない、ゴルフのときにホールが終わるごとに老眼鏡を出さないとスコアカードが見えない……。

 

しかし多焦点眼内レンズであれば、このようなとっさのときにも、すぐに見たいものを見ることができます。遠くのものから手元のものへの目の焦点の切り替えを瞬時に行うことができるのです。

私が多焦点眼内レンズをすすめる最大の理由──スケッチの例

もう一つ例を挙げましょう。誰でも子供の頃に遠くの風景を見ながら、スケッチを描いたことがあると思います。そのとき、遠くの木々の葉や枝を描くときに、木の枝と枝の位置関係などが何度見てもわからず、何度も遠くを見ながら、手元で鉛筆で下書きを描いては消した経験があるのではないでしょうか? そのときを思い出してください。

 

何度も遠くの風景を見て、手元のスケッチブックで絵を描く作業をしていく中で、何十回、何百回と遠くと手元を見返したはずです。そのような作業を単焦点眼内レンズの状態で行うと、非常に効率が悪くなります。

 

遠くの風景はメガネなしで見えても、手元のスケッチブックが見えないからです。この場合も、カーナビと同様に遠近両用のメガネは役に立ちません。なぜならスケッチブックは真下に置くのではなく、景色と重なるように目線の高さに置くからです。

 

大人になってスケッチを描く人は少ないかもしれませんが、この風景のスケッチのような作業を、老眼になっていない子供時代にはなんの苦もなく行っていたのです。しかし単焦点眼内レンズによる手術では、子供時代のようにはスケッチはできず、メガネをいちいちかけはずしするしかありません。これではスケッチがなかなか進まず、結果的にも絵を仕上げるのに多大な時間がかかってしまいます。

 

そんな単焦点眼内レンズの問題点を大きく改善したのが多焦点眼内レンズです。多焦点眼内レンズは遠近両用メガネとは違い、目線をどの高さにもっていっても遠くと手元の両方に焦点が合っています。したがって風景をスケッチするような遠くと手元の焦点を何度も瞬時に切り替えなければいけない作業を行うと、圧倒的に効率よく作業を進めることができます。

 

作業を早く進めることができるだけでなく、多焦点眼内レンズでは、単焦点眼内レンズではできないことができます。一番いい例が先ほど述べたカーナビの例です。もっと詳しく説明すると、ドライバーからカーナビまでの距離はせいぜい50cmくらいですので、遠方にしか焦点の合っていない単焦点眼内レンズでは多くの場合はカーナビの文字が読めません。この場合はメガネをかけて見るというわけにはいきません。

 

運転中にカーナビを見ようにも、老眼鏡を瞬時に取り出すことはできませんし、カーナビは目線の下にあるわけではないので、手元に合っていない遠近両用メガネでは見えないからです。

 

それに対して多焦点眼内レンズではどの視点でも手元も遠くも見えるので、カーナビも見ることができます。

 

つまり多焦点眼内レンズでは、単焦点眼内レンズではできないことが可能になるのです。これが私が多焦点眼内レンズをおすすめする一番の理由です。

多焦点眼内レンズは視覚情報を得る効率を上げる

多焦点眼内レンズは常に複数の距離の情報を得ることにより、質の高い視覚情報をより多く得ることができます。人間は常に周りからの情報を得ることで生活しています。その情報は視覚や聴覚、味覚、触覚などの感覚を、目や耳などの感覚器官で得ています。人間の得る情報のうち、視覚情報は80%以上といわれています。

 

しかし単焦点眼内レンズではピントの合っていない距離が多いため、十分な視覚情報を得ることができません。多焦点眼内レンズはより多くの距離にピントが合っているため、たくさんの視覚情報を同時に得ることができます。それによって多焦点眼内レンズでは、より豊かで便利な日常生活を送ることができます。

 

 

山﨑 健一朗
日本眼科学会認定 眼科専門医

 

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※本連載は、日本眼科学会認定の眼科専門医である山﨑健一朗氏の書籍『人生が変わる白内障手術 第3版』(幻冬舎メディアコンサルティング)より一部を抜粋し、編集したものです。

人生が変わる白内障手術 第3版

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山﨑 健一朗

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