公的年金の将来に対する不安が叫ばれて久しいです。なかには年金制度が崩壊するという説までもありますが、年金だけで十分な老後資金を得られるわけではないというのが現実です。本記事では、公的年金の仕組みとともに、30代の人が老後のために第2の年金を作る方法を解説します。
年金だけでは暮らせないだろう…30代がいまから毎月プラス7~8万円の「第2の年金」を準備する方法 (※写真はイメージです/PIXTA)

不動産投資を始めるときのポイント

不動産投資は早く参入するほどメリットを享受できる期間が長くなり、資産形成効果が大きくなります。それでは実際になにから始めるべきなのでしょうか。「よし、自分もやってみよう」と思った方に向けて、いまこの段階で知っておくべきことを4つのポイントにまとめました。

 

1.融資が受けやすくなる工夫をする

一般的に不動産投資ではレバレッジ効果を味方につける意味合いからも融資を利用するのがセオリーですが、特に若い世代の人たちは多額の自己資金を用意するのが難しい場合が多いと思われるため、融資を利用できることが不動産投資を始めるにあたっての前提になるでしょう。

 

そこで意識したいのが、融資を受けやすくしておく「攻略法」です。金融機関は融資の審査において返済能力と不動産投資の事業性を重視します。継続的かつ安定的な収入があることはサラリーマンの強みなので、勤続年数が長い方は退職や転職をせずに審査に臨むことをおすすめします。

 

不動産投資のために申し込む融資以外にお金の借り入れがある場合は、それも可能な限り完済しておくと審査に通りやすくなります。使う予定のないクレジットカードを多数持っている場合はそれも「いつでも負債を作ることができる」と見なされるため、使わないカードは解約しておいたほうが得策です。

 

購入物件についても、収益性の高い物件は「不動産投資が成功しやすい=返済能力が高くなる」と見なされるため、立地条件や周辺環境、競合性などを考慮して成功しやすい物件を選ぶことが融資の審査でも有利に働きます。

 

2.借入比率に注意する

収益物件の購入費用のうち、借入金の比率がどの程度であるのかも重要です。借入比率が高ければ自己資金の比率が低くなるため、投資効率は高くなります。フルローンといって全額を融資でまかなう選択肢もありますが、借入比率が高いほど月々の返済額も大きくなるため、手残りのキャッシュは減ります。

 

その反面、借入比率が低いのは安全度が高いですが、レバレッジ効果も低くなるため不動産投資の大きなメリットを活かせなくなってしまいます。このように借入比率は不動産投資の成否に直結するため、資金計画の段階から入念にシミュレーションをしてビジネスモデルを構築しておく必要があります。

 

3.ネット上だけですべてを完結させない

ネット上で完結できるサービスがどんどん登場し、不動産投資においてもネットで完結できることが多くなりました。しかし、不動産投資は最終的に人同士のやり取りがとても多いビジネスなので、何もかもネット上だけで完結させることはおすすめしません。

 

金融機関の融資担当者や不動産会社の営業担当、管理会社の担当者など多くの人と協力しながら進めていくことが成功にもつながるので、人とのつながりも重視するのが不動産投資家に求められる姿勢です。

 

4.知識不足をカバーできるパートナーを見つける

先ほど融資に通りやすくする工夫や借入比率について、その他にも収益性の高い物件選びなどさまざまなポイントについて解説しましたが、これをご覧になって概念は理解できたものの「実際にどうすればよいのかわからない」と感じた方も多いのではないでしょうか。初心者にとってこうした不動産投資のノウハウは未知の世界なので、わからないことだらけで当然です。

 

こうしたノウハウは経験によって身についていくものでもあるので、最初は知識不足であっても恥ずかしいことではありません。そこは不動産会社がパートナーとなり、参謀となって不動産投資をサポートしてくれるので、何でも聞ける不動産会社、不動産投資に強いパートナーを見つけたいところです。

 

当記事をお読みになったうえで疑問に感じることなどがあればそれを率直にぶつけてみて、どんな回答が得られるかもパートナー選びの物差しになると思います。パートナー選びはきわめて重要なので、次章で不動産投資を始める際に意識したいパートナー選びのポイントを解説します。