受験に失敗する7つの要因
①やらなければいけないと分かっていても気が向かない
②勉強のやり方が分からずやりがいがない
③塾や予備校に通っているのに成績が伸びない
④”自己流”はただの遠回り
⑤受験勉強「以外」の時間はダラダラしている
⑥高校受験と大学受験を同じように考えている
⑦成績が伸びないのは地頭が悪いからではない
「受験に失敗する7つの要因」について、今回は、③~⑤について解説します。
(受験に失敗する7つの要因の①と②については、前回記事『受験生の半分以上が「受験に失敗している」という現実…根本原因はどこにあるのか?【志望校合格率83%の塾講師が解説】』を参照ください)
③塾や予備校に通っているのに成績が伸びない
第3の要因、それは「塾や予備校への依存」です。
志望大学合格を目指して、塾や予備校に通っている人も多いと思います。もちろん、こうしたスクールを有効活用して成績を上げ、志望大学への切符をつかんだ受験生は過去にもたくさんいます。スクール側はこうした実績をアピールするので、すべての卒業生が夢を叶えているようなイメージをもっている人もいるかもしれません。
しかし現実はまったく異なります。着々と成績を上げて合格を果たす受講生だけが注目を集め、実はその裏でいくら通ってもまったく成績が上がらない受講生がたくさんいることには触れられていないのです。むしろ、WEB学習サービスやYouTubeの講義動画で独学している生徒のほうが、よほど成績がアップしているという逆転現象が見られることもあります。
それも当然で、合格実績の高い塾や予備校に入ったり、有名講師の授業を受けたりしたからといって、それだけで成績が上がるわけではありません。どんなに質の高い授業を受けても、自分自身での主体的な学習をプラスしなければ、自分の潜在能力を引き出すことにはならず、授業の内容の多くは右から左へと通過し、忘れてしまいます。
塾や予備校へ通っているのに成績が上がらない理由は「主体的な学習」がおろそかになっているためです。ただ通っていることや講義を受けていることに満足してしまい、どれだけ講義を受けようが、指示されたとおりに予習復習をしていようが、結局は「こなすだけの勉強」になっているのです。
さらに、多くの塾や予備校では通う曜日が決まっており、これも成績向上を阻む要因の一つになっています。特に予備校の場合は週に1回程度しか通っていない人も多いのですが、これは週に1回しか成績をアップさせる機会がないことと同義です。週2回、3回なら少しはマシかもしれませんが、根本的な解決にはなりません。
入試本番で発揮できる実力を高めるには、受け身ではなく自分自身で理解できているかを確認しながら勉強を進めていくことが不可欠です。志望大学に合格したいなら、こなすだけの勉強をすぐに捨てて、毎日主体的に学習する習慣を定着させる必要があります。