「嘘でしょ?」卒園までの5年間英語漬け。第4子をインター幼稚園に入園させた衝撃の結果…「子どもの早期英語教育」の厳しい現実

「嘘でしょ?」卒園までの5年間英語漬け。第4子をインター幼稚園に入園させた衝撃の結果…「子どもの早期英語教育」の厳しい現実
(※画像はイメージです/PIXTA)

子供の早期教育のなかでも、特に関心が高まっているのが「英語教育」です。教材や塾、幼稚園などさまざまな選択肢があり、悩む親も多いでしょう。しかし、お金をかければかけるほど英語力が伸びるわけではないと、お金と暮らしのコンサルタントであるいとうあこ氏はいいます。本記事では、同氏の著書『今あるお金で幸せに暮らすお金の回し方』(ごきげんビジネス出版)より、子どもの早期英語教育について解説します。

経験談3:小学6年生の冬から慌てて公文の英語をはじめる

続いて生まれた3番目も、とくに早期英語をすることなく、相変わらずCDのかけ流しと絵本を読み聞かせて幼少時代を過ごしました。何せ上の子たちと歳が近いため、ディズニーのCDで中学校を英語がどうなるか? 結果が出ていません。

 

淡い期待を寄せつつ、小学校高学年時代は中学受験塾一色となり、英語に関しては親も子もすっかり忘れている状態でした。そんなこんなで中学入試が終わった冬、英語だけは先取りしておかなくては!と、合格発表の前に公文の英語をスタートしました。

 

結果的にどうだったかというと、中学英語の進度があまりにも早く、6か月程度の貯金も夏ごろに追いつかれて終了。たった半年の経験ですから、語れるほどの成果は得られませんでした。

 

結局、次女も英語が得意科目になることはなく、理系を選択。大学に入ってからの猛勉で、就職先で必要なTOEICのスコアが何とかクリアした状況です。

 

公文の英語は音声教材がセットされており、かつレベルに応じた長文読解もセットされていて、とてもよいと感じました。が、中学校に通いながら継続できるかというと、宿題や他の教科との兼ね合いから、なかなかそれも難しく、中学受験と早期英語の同時進行の難しさにあらためて気づかされた3番目の経験でした。

経験談4:インター幼稚園に入れてみた!

早期英語教育に情熱を注いできたはずなのに、結局中途半端でまったく結果が出せずにきました。この経験をもとに、4番目の子どもからは出せる範囲でお金を払い、中学校英語で上位を狙うことを目標に、当時できたばかりのインター幼稚園に入園を決めました。

 

20人程度の園児に対し、外国人講師1人、英語の上手な日本人教師1人のサポート体制で、降園までオールイングリッシュで過ごすカリキュラムです。1歳半から通いはじめたので、卒園までの約5年間を英語漬けの日々です。期待は高まります! 

 

卒園後も4年生ごろまで週2回程度アフタースクールに通い、できるだけ英語を忘れないようにお金も情熱も注ぎ、中学ではまずまずの滑り出しだったのが、卒業するころには英語が得意科目とはならない結果となりました。嘘でしょ? 幼稚園時代の早期英語は何だったのか? 

 

もちろん、同じスクールの卒園生は、その後もぐんぐんと成績を伸ばされ、英語が得意科目になる方もたくさんいらっしゃいます。しかしインター幼稚園に入れたからといって、100%英語が得意科目になるわけではない、ということです。4番目の早期英語の体験から学力はお金で買えないことを学びました。

 

インター幼稚園とはいえ、20人程度の園児がいれば、アウトプットする機会は減ります。まして、おとなしい性格の子どもは発言の機会が減ります。活発なお子さんなら、積極的に先生とコミュニケーションをとり、英語力もぐんぐん伸びるでしょうが、それがわかるのは卒園のころです。何がベストかは終わってみないとわからないのが早期英語の辛いところです。

経験談5:今度は小規模英語保育園へ

4番目の失敗から4年後、5番目の子どもが生まれました。5番目の幼稚園を選ぶにあたり、4番目の子どもの英語を検証してみました。

 

・リスニングは得意

・英語に抵抗感がない(これから伸びそう)

 

よくなかった点として、

 

・フォニックスが身に付いていない

・ライティングができない

・ひとりで英語の本が読めない

 

この3点を克服できるインター幼稚園がないか、通える範囲すべての幼稚園を見学し、教材を確認して検討した結果、

 

・できるだけ小規模

・フォニックスを完璧に習得する

・たくさんアウトプットできる時間がある

・小学校でハリーポッターの英語版が読めるようになる

 

これらを実現できそうな英語保育園に入園を決めました。この時点で、日本語の幼稚園はまったく考えませんでした。幼稚園時代は語学力の底上げができるチャンスです。集団での遊びや日本語、しつけや運動などは親がいくらでも関わることができますが、英語は誰かに頼まなければ力をつけてもらうことができません。

 

すべてを幼稚園に任せるのではなく、できることできないことを、やらせたいことを自分でやれることをしっかり仕分けして、お任せしたい部分に100%の時間とお金を使う。そう割り切ることにしました。

 

そして現在5番目は、小学校を卒業し中学生活がはじまっています。社会人となった上の子どもたちのように結果はまだ出ていませんが、後悔しない選択ができたと感じています。

 

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