日本の会社の99%以上は中小企業
就職活動をしていた大学生の頃、友人と次のような会話をしたことがある人は多いのではないでしょうか。
「やっぱり安定しているのは大企業かな」
「とはいえ、裁量が大きそうなのは中小企業だよな」
「でも大企業だと、スケールの大きい仕事ができるんじゃないかな」
「中小企業なら、若くても責任の大きな仕事ができるはず」
「大企業ならボーナスも良さそうだよ」
「お金より自己成長のほうが大切だよ」
結果的に、良い待遇を求めて大企業を志望する人と、若いうちからコアメンバーとして活躍することをめざして中小企業を志望する人と、大きく2通りに分かれたはずです。
総務省『令和3年経済センサス-活動調査』によると、2021年6月現在の日本の企業等数(法人、会社企業、会社以外の法人の総数)は368万4,049社、5,795万人が働いています。うち、178万社ある「会社企業」についてみていくと、従業員(常用雇用者)が5人未満が100万社超と、全体の6割弱を占めています。一方、300人以上は約1万5,000社、さらに1,000人以上となるとおよそ4,000社で0.2%です。
日本の会社の99%は中小企業ですが、働いている人の総数では大企業が約1,500万人、中小企業では約2,000万人と、そう変わらないというのが現状です。
【企業常用雇用者規模別「企業数と雇用者数」】
0~4人:1,059,580社/1,421,563人
5~9人:275,094社/1,816,402人
10~19人:191,928社/2,607,426人
20~29人:79,145社/1,885,133人
30~49人:69,034社/2,618,923人
50~99人:51,933社/3,588,038人
100~299人:35,057社/5,750,304人
300~999人:11,478社/5,848,414人
1000~1999人:2,204社/2,998,150人
2000~4999人:1,289社/3,934,049人
5000人以上:549社/8,510,087人
出所:総務省『令和3年経済センサス-活動調査』