“当たらずとも遠からず”な外資系企業のイメージ
日系企業に勤めるサラリーマンは、外資系企業について「ドライ」「クール」「英語ができないと出世できない」「信賞必罰がはっきりしている」「昇格や降格が頻繁に行われる」などのイメージを抱く人が多いようです。
これは当たらずとも遠からずという気がします。
外資系には多種多彩なバックボーンを持った企業が多く、なかには日系企業よりはるかに長い歴史を持ち、日系企業よりも日本文化を理解して日本になじんでいる会社やブランドもあります。一方で、日本に拠点を置きながらも日本人の従業員はほとんどおらず、本国の企業文化をそのまま移植したような外資系企業もみられます。
例外的に、コカ・コーラやネスレ、ナイキなど、世界市場に進出して地球レベルの知名度を持つ企業もありますが、現実的なところでは外資系企業の日本法人は、従業員規模20名程度というケースが大半。日本の会社の99%は中小企業ということは知られていますが、外資系企業の日本事務所も同じようなものなのです。
一方で注意しておかなければならないのは、外資系企業は本社が外国にあることです。
日本に進出しているということは、北アメリカやヨーロッパ、アジアなどのさまざまな地域にすでに進出しているはずです。本社所在地およびグローバルな展開でみると、それなりの規模になっています。しかし日本では先ほど述べた20名程度の規模で運営されている事務所が多いのです。