2023年10月の注目イベント
■米連邦準備制度理事会(FRB)は、9月の米連邦公開市場委員会(FOMC)で、フェデラルファンド(FF)金利の誘導目標を2会合ぶりに据え置きました。FOMC参加者の政策金利見通し(ドットチャート)では、23年末が年内に0.25%の追加利上げを示唆する水準を維持した一方、24年末は0.25%の利下げ2回を織り込む水準となり、前回6月時点の同4回から金利水準が引き上がりました。利上げは最終局面にあるとみられるなか、10月末から開催されるFOMCで最後の利上げがあるか注目されます。
■欧州中央銀行(ECB)は9月の理事会で、10会合連続となる利上げを決めました。声明文では、ターミナルレート(利上げの到達点)に達した可能性を示唆しました。ただし、ラガルド総裁は、政策判断は「データ次第」として追加利上げを否定していないため、10月の理事会が注目されます。
■不動産市場の低迷で下振れが懸念される中国経済の動向をみるうえで、18日発表の7-9月期のGDP、9月の小売売上高、鉱工業生産、固定資産投資が注目されます。
(2023年9月27日)
石井 康之
三井住友DSアセットマネジメント株式会社
チーフリサーチストラテジスト
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