“働きたくても働けない人”に手厚い日本…失業後「給与の最大8割+家賃3ヵ月分+月10万円」を受け取る方法【税理士が伝授】

“働きたくても働けない人”に手厚い日本…失業後「給与の最大8割+家賃3ヵ月分+月10万円」を受け取る方法【税理士が伝授】
(※写真はイメージです/PIXTA)

日本には、国民の生活を支えるさまざまな制度がある一方、その制度について知る機会はあまり多くなく、知っている人だけが得をする仕組みになっています。そこで今回、税理士法人グランサーズの共同代表で税理士・公認会計士の黒瀧泰介氏が、国や自治体が教えてくれない「申請すればもらえる」手当金を7つ紹介します。順番にみていきましょう。

本人・家族が亡くなった…のこされた家族に支給されるお金

――ではここからは、ご本人・ご家族が亡くなったときに受けられる手当金2つについて教えてもらえますか。

 

5.埋葬料

黒「まずは『埋葬料』です。健康保険の被保険者や、被保険者の扶養家族が亡くなったとき、埋葬料あるいは家族埋葬料として上限5万円が支給される制度です。支給には、喪主による申請が必要です」

 

6.遺族年金

黒「そしてもうひとつが、『遺族年金』です。一家の大黒柱に万が一のことが起きたとき、月額10万円~20万円程度が遺族に支払われる公的年金制度のひとつです。のこされたご家族については、遺族年金だけで生活費のすべてをカバーできるわけではありませんが、生活費の基本となります」

 

――これ、私も父親が早く亡くなったのでもらいました。かなり助かりましたね。

キャリアアップのために自己投資…実は国が援助してくれる

7.教育訓練給付制度

――これまで色々な状況に応じてもらえるお金について見てきました。他にも、もらえるお金としてどのようなものがありますか?

 

黒「『教育訓練給付制度』というものがあります(図表2)。キャリアアップのために自己投資をして、資格をとることがありますよね。この制度は、厚生労働大臣の指定する講座を受講し、無事に修了した場合、修了時点までに実際に支払った学費の20%〜70%が支給される、というものです」

 

出所:厚生労働省「キャリアアップ・キャリアチェンジを目指す労働者の皆さまへ 教育訓練給付制度のご案内」より引用
[図表2]教育訓練制度の案内 出所:厚生労働省「キャリアアップ・キャリアチェンジを目指す労働者の皆さまへ 教育訓練給付制度のご案内」より引用

 

黒「対象は、雇用保険の加入期間が1年以上、または離職後1年以内の人です。また、対象となる教育訓練は専門性の高さによって種類分けされており、種類によって給付率が異なります」

 

――こんなものがあったんですね。

 

黒「給付を受けるには、事前にこの制度を利用すると申告しておく必要があります」

 

――ありがとうございます。今回は申請すればお金を貰えたり、取り返せたりする制度を解説してもらいました。

 

黒「今すぐには必要ではないものであったとしても、知っておくといざという時にお役に立つと思います」

 

――ケガや病気もそうですが、転職の準備中も何かとお金がかかるんですよね。こういった制度をうまく使って、貰えるものはきっちり貰ってほしいですね。

 

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黒瀧 泰介

税理士法人グランサーズ共同代表/公認会計士・税理士

 

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※本記事は、YouTube『社長の資産防衛チャンネル【税理士&経営者】』より動画を一部抜粋・再編集したものです。

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