全国交通安全運動が実施される秋は、交通事故が急増する季節でもあります。大切なわが子を事故から守るためにはどんな取り組みをすればよいでしょうか。交通事故を防ぐためには、まず事故について知ることが大切です。そこで、子どもの交通事故の原因や特徴から、子どもを守るための対策まで、城北自動車学校の綾垣さんに教えていただきました。
〈秋の全国交通安全運動〉実施中!子どもを交通事故から守るためにできること【専門家の監修】 ※画像はイメージです/PIXTA

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子どもは年間でどのくらい事故に遭っているのか?

令和4年の交通事故による全国の負傷者数は約36万人、死者数は2,610人で、そのうちの子どもの数は下記となります。

 

①6歳以下:負傷者数が5,013人、死者数が17人

②7歳〜12歳:負傷者数が9,628人、死者数が8人

 

子どもが事故に遭いやすい年齢や時間帯は?

①6歳以下の場合

6歳以下で事故が多い年齢は3歳です。だんだん力が付いてきて動きが活発になる頃で、親が手をつないでいても、その手を振りほどいて走り出してしまいます。よく行くお店などで、車を降りてそのまま駆け出し事故に遭ってしまうといったケースも少なくありません。そのため、幼児の事故は、公園や買い物へお出かけする8時から12時くらいまでの午前中に多く発生します。

 

②7歳〜12歳の場合

小学生では、小学校に上がりたての1年生の事故が多く、昔から「魔の7歳」と言われるほどです。4月の登下校には保護者の「見守り隊」などがありますが、連休明けの5月6月になると保護者の気も緩みやすく、事故に遭ってしまうケースが多いようです。小学生の事故が起きやすい時間帯は、午前は登校時間の7時から8時、午後は下校時間やそのあと遊びに行ったり塾に行ったりする14時から16時と言われています。

 

子どもの事故の特徴は?

幼児から小学1年生に多いのが歩行中の事故です。その中でも

 

①飛び出し

②横断中

③信号無視

 

による事故が多く起こっています。とくに未就学児はお兄ちゃんやお姉ちゃんを追いかけるのに必死になって車や信号が目に入らず、事故に遭うといったケースが多く見られます。

 

これに対し、小学3年生以降になると自転車の事故が増加してきます。事故が起こるのは信号無視のケースが多く、こちらも上級生のあとに付いていこうとして、周りへの注意がおろそかになってしまうといったケースが見られます。

 

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