日に日にできることが増え、パパママに驚きと喜びをくれる赤ちゃん。その中でも特に楽しみなのが、初めてのおしゃべりかもしれません。そこで今回は言語聴覚士の鹿戸萌さんに、赤ちゃんの発語を促すポイントや言語能力を高めるテクニックなどをお伺いしました。
赤ちゃんはいつからしゃべりだす?「発語を促す」ポイント&「言語能力を高める」方法【言語聴覚士の解説】 ※画像はイメージです/PIXTA

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赤ちゃんはいつから話すの?赤ちゃんの「初語」とは?

初語とは赤ちゃんが最初に発する意味のある言葉のことです。話し初めなので、きれいな単語が出るということは少なく、多いのが「ママ」とか「まんま」、アンパンマンの「パンマン」などです。初語は1歳くらいから出るのが一般的ですが、もっと早い子もいれば2歳すぎる子もいるように個人差があります。

 

赤ちゃんは初語が出る前から大人の言葉をある程度は理解できていると考えられます。例えば「バイバイ」という言葉に対して手を振り返したり、絵カードを見せて「◯◯はどれ?」と聞くと指差しで答えられる子もいます。

 

言語能力の発達順序

ここでは子どもの言語がどのような段階を経て発達するかをご紹介します。ただし発達の度合いは個人差が大きく、はっきりと月齢で区切るのは難しいので目安としてお考えください。

 

<発語までの言語段階>

①発声:最初に「あー」「うー」などの発声だけの時期があります。

 

②喃語:次に喃語と言われる「マンマン」とか「ヤイヤイ」という言葉の段階があります。

 

③初語:その後に先ほどご紹介した初語が現れます。

 

<発語後の言語段階>

①一語文

初語の後、正しい単語で一語文が言えるようになります。最初の単語が出てからは少しずつ言える単語が増えていきます。ある一定の水準に達すると話せる単語が爆発的に増える時期がきます。いわゆる「語彙爆発」と呼ばれる現象ですが、時期や程度にも個人差があります。

 

②二語文

話せる単語が増えてくると、その後は二語文で「ママ、帰る」というような二つの単語で話せる時期があり、それから三語以上の多語文「ママ、おうちに、帰ろう」といった感じに少しずつ助詞なども増えていきます。

 

③多語文

一歳で一語、二歳で二語、三歳で三語というのが一応の目安ではありますが、あまり月齢や年齢に捉われず、段階を追って発達していくと考えていただければいいと思います。

 

赤ちゃんに話しかけるときのポイント

初語を促すためにとにかくたくさん声かけをしなくちゃ、とプレッシャーを感じる方もいらっしゃいますが、そのような必要はありません。声かけをするときは次の3つのポイントを意識して少しずつ話しかけてあげてください。

 

①注目していることに関係する声かけ

赤ちゃんが見ていたり実際にやっていることに対する声かけをすることで、言葉の理解が深まります。

 

例:飛行機を見ていたら「飛行機だね」/歩いているときに「あんよが上手だね」

 

②身振りやジェスチャーを交えて

赤ちゃんにとっては耳で聞くことよりも目で見た方が分かりやすいので、視覚情報と聴覚状の両方を入れてあげると理解しやすいと思います。

 

例:うさぎの真似をしながら「うさぎさんだね」

 

③口の動きを見せながら話す

赤ちゃんや子どもは大人の真似をしながら言葉を覚えていきます。口の動きも真似できるようにしっかりと見せてあげましょう。

 

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