立地条件を検討する際は3つのポイントをチェック
空室リスクや家賃下落リスクを抑え、将来にわたって安定した家賃収入を得るには、入居者に人気のある優良物件を見つけることが不可欠だ。
では、どのようにすれば優良物件に出合えるのだろうか。
まずは、予算(自己資金およびローンで調達できる資金)や物件のタイプ、エリアなどの取得方針を決めることが先決だ。
例えば、「予算3500万円、新築・区分マンション、東京都内」「予算2 億円、中古一棟マンション、大阪」といったように、おおよその条件やターゲットを定めると情報が集めやすい。
もっとも重要なのは「需要が多い立地」を選ぶこと。どんなに素敵な物件でも、立地が悪いと入居者が集まらず空室率が高くなる。ポイントは「利便性」「将来性」「希少性」の3 つ。
利便性については、駅からの距離、病院や学校など周辺施設の充実度、買い物のしやすさなどをチェックしよう。最寄り駅や周辺地域の再開発予定など、そのエリアの将来性を把握しておくことも大切だ。日本の人口減少を踏まえ、周辺エリアの人口推移も確認しておきたい。
ただし、よい立地であっても、競合する物件が数多く存在するエリアは要注意。今後、競争が激化して空室リスクや家賃下落リスクが高まる可能性が高い。つまり、立地条件がよく、付近に競合するマンションが少ない希少性のあるエリアが理想なのだ。
不動産投資の第一歩は信頼できるパートナー探し
こうした情報収集や購入をサポートしてくれる不動産会社選びも重要。なかには不動産投資の初心者向けセミナーを開催している会社もある。
参加すれば不動産投資の勉強になるし、その会社の実績や信頼度などもわかるだろう。パートナーにふさわしい不動産会社を見つけたら、信頼関係を築くためにも本気で買う意思や物件の取得方針、金融機関から借り入れできる信用力があることを伝えておきたい。
優良物件は買いたい人が多いため、チャンスを逃さないように素早く決断することも必要だろう。そのためには、金融機関にいくらまで借りられるのかなどを早めに打診し、与信枠(貸出限度額)を把握しておこう。