お金持ちの中でも、1億円稼いでいるような億万長者は一体何をして成功したのでしょうか?起業支援の専門家である新井一氏が、著書『誰でもできるけど、みんな気づいていない! 1億円稼いでいる人は何をしているのか?』(総合法令出版)で、億万長者の共通点やお金との向き合い方をまとめています。今回は、ある億万長者の思考について本書の中からを抜粋して紹介。ぜひ参考にしてください。

コーチングブログが人気になりインフルエンサーに

コーチングで1億円以上の収入を得た人もいます。それが、ジェニー・ブレイクです。彼女は、検索エンジン大手Google の元キャリア開発プログラム・マネージャーで、早期退職後、コーチングで1億円以上の収入を得て大成功を収めました。

 

経歴だけを見ると、Google 出身者だから大成功したのでは? と思う人もいるかもしれません。しかし、そうではないのです。

 

もともと彼女は、Google に勤務しながらブログを使って副業をしていました。ブログの名前は、「ライフ・アフター・カレッジ」というもので、人生、仕事、お金、家、友人関係、恋愛関係など、さまざまな悩みに直面した時に、どのように考えるかという、自分の本音を見出すためのコーチングブログでした。

 

彼女は、そのブログに書いた内容をまとめ、本を出版しました。こうした活動によって、彼女はインフルエンサーになることができたのです。

 

そして彼女は、安定収入のあったGoogle を退職し、大きな一歩を踏み出します。

 

安定した収入を得ながらキャリアを開発し、バスケットボールの“ピボット(※片足を軸足として固定し、もう片方の足を動かすステップのこと)”と同じように、外部環境の変化に合わせて自己成長することを“ピボットプログラム”と名付け、個人でコーチング事業をスタートしたのです。

仕事を優秀な人材に委託して億万長者に

起業したての頃は、Google 社を始め、マサチューセッツ工科大学(MIT)、カリフォルニア大学・ロサンゼルス校(UCLA)、世界4大会計事務所のKPMG などで、基調講演やワークショップなどをしつつ、個人へのコーチングも行っていました。

 

しかし、時間を切り売りするコーチングのフロー収入では、1億円の収入を上げるには厳しいものがありました。

 

そこで、彼女が実践したのが、ビジネスモデルの見直しでした。

 

本当に自分にとって有益で利益になるものだけを選び、その他を捨てることにしたのです。彼女はまず、SNSを一切、止めることにしました。彼女はインフルエンサーでしたが、SNS が彼女の時間を大きく奪っていることがわかったからです。

 

次に1対1のコーチングを止めました。レバレッジをかけていくためには、生産性の低い働き方は変えなくてはならなかったのです。

 

その代わりに彼女が行ったことは、優秀なコーチ人材を育成し、育てたコーチに仕事を委託すること、そして、法人用のコーチングプログラムを開発し、BtoBの契約を多く取るように営業をシフトしたのです。

 

さらに、講演や書籍の執筆の時間を増やし、経理や事務などの苦手なことを他者に委任することによって、起業して2年目には1億円以上の収入を得ることができるようになりました。

※本連載は、新井一氏による著書『誰でもできるけど、みんな気づいていない! 1億円稼いでいる人は何をしているのか?』(総合法令出版)より一部を抜粋・再編集したものです。

誰でもできるけど、みんな気づいていない! 1億円稼いでいる人は何をしているのか?

誰でもできるけど、みんな気づいていない! 1億円稼いでいる人は何をしているのか?

新井 一

総合法令出版

お金に対する常識が劇的に変わる! 1万人の起業家を育て上げた起業のプロによるお金の本。お金の捉え方はフロー(流れ)とストック(貯蓄)の2つの面で捉えられます。これまで80年代のバブル期までは日本はストック思考で…

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