東京には、江戸時代に由来する地名が数多く残されています。今回は寺社・仏閣がシンボルの街を巡っていきましょう。
上野、浅草、高輪、…江戸文化息つぐ「東京の街」を巡る【江戸歴史散歩③】 (※写真はイメージです/PIXTA)

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高輪【港区】…東京屈指の大規模再開発が進む街

 

高輪は港区の南端に位置するエリアで、泉岳寺駅、高輪ゲートウェイ駅、品川駅の西側に当たります。この辺りは台地であり、高輪周辺は「高輪台」「三田台」「白金台」というように「台」の付く地名が多くあります。

 

高輪の地名の由来は、『新編武蔵風土記稿』によると、「土地往還の縄手道(なわてみち:直線状の道)にして、頗(すこぶる)高き所なれば高縄と唱へし」とあります。すなわち、高台に通っていた縄手道に由来するということです。この「高縄手」の略語の「高縄」が、「高輪」へと変わりました。

 

江戸時代、高台には諸藩の下屋敷(別荘)が置かれたことから、明治時代以降には財界人などの邸宅が並ぶようになり、都心の住宅街として有名になります。しかし、今は、邸宅の多くがホテルやマンション、公共施設などに取って代わられ、かつての姿はありません。

 

三田・高輪周辺には外国公館跡が集中していますが、これは、この地域が海に面しており、外国人の上陸地点に近いことと、由緒ある大きな寺院が多くあり、必要な設備を整えやすかったことが影響しています。ここで起きた有名な事件として、攘夷派の浪人たちがイギリス公使館を襲撃した「東禅寺襲撃事件」がありました。この沢庵和尚で有名な東禅寺は、安政6年(1859)にイギリス公使館に指定されていました。

 

【高輪周辺のおすすめスポット

◆八芳園

結婚式場として有名な会場。盆栽や池など日本庭園が楽しめる。元は江戸時代の大久保彦左衛門の屋敷

◆泉岳寺

曹洞宗の寺院。浅野内匠頭と赤穂浪士が祀られていることで有名。境内には「赤穂義士記念館」がある

◆マクセル アクアパーク品川

水族館を核とする屋内型テーマパーク。最先端技術を用いた演出の新しい形の水族館

◆東京都庭園美術館

1933年に建設されたアール・デコ様式の旧朝香宮邸とその空間をいかした、白金台にある都立美術館

◆高輪神社

主なご利益は商売繁盛。 境内には、聖徳太子を祀る高輪太子宮や、港区の文化財に指定されている高輪神社力石がある

◆覚林寺(かくりんじ)

通称「清正公」。加藤清正の位牌や像が祀られている白金台にある日蓮宗の寺院。山号は最正山

◆エキュート品川

JR品川駅構内にあり、気軽に立ち寄れる複合型商業施設。食事や買い物に便利なお店が集まる

 

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