落ち着いた雰囲気で住みやすい街並みが広がる杉並区。住宅地としてファミリーから一人暮らしの方まで、大人気な地域です。今回はそんな杉並区の治安や自然環境、子育て環境などをデータとともに徹底解説します。
浜田山、阿佐ヶ谷、荻窪…「東京都杉並区」住みやすさをガチ評価【データで紐解く東京⑫】 (※写真はイメージです/PIXTA)

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杉並区の基本データ

[図表1]

 

杉並区は人口・世帯数ともに多く、住宅街が広がる地域です。基本的に住むための街であることから、仕事や学校がある昼間の人口は少なく、その昼夜間人口比率は14区でもっとも低いです。とくに昼間は、閑静で穏やかな時が流れる街が多いので、子育て世代にもぴったりでしょう。

 

人気、利便性共に高いJR中央線が区の真ん中を貫いているため、交通の便も抜群。また、線路を境として、雰囲気の異なる2つのゾーンに分かれています。

杉並区の特徴

14区内3位の世帯数を抱える杉並区。ここでは、まず押さえておきたい杉並区の2つの特長をご紹介します。

 

個性的な祭り、音楽フェスなど多様な文化が混ざり合う2つの地域

 

親しみやすい商店街が軒を連ね、活気のある東側ゾーンは、100軒を超える古着屋や阿波踊りで有名な高円寺、ギャラリーやアートカフェが多い阿佐ヶ谷などが代表的。阿佐ヶ谷は毎年秋ごろに約60会場で演奏が繰り広げられる「Jazzストリート」でも知られています。

 

落ち着いた住宅地が広がっている西側ゾーンは、かつて太宰治をはじめとする文豪が住んだ趣ある街並み。敷地の広い一戸建てが並ぶ荻窪、約60軒の古道具屋やアンティーク雑貨店が集まる西荻窪が人気です。中央線の各駅には大きなアーケード商店街や商業施設が入った駅ビルなどがあり、買い物に困ることはないでしょう。

 

独自の子育て支援が好評で蔵書絶対数は都内トップレベル

 

杉並区は「子ども・子育て支援新制度」など、独自の子育て支援策に積極的に取り組んでいる地域です。質の高い就学前の保育・教育を提供する為の「認定こども園」の普及促進や、待機児童を解消するための新たな地域型保育事業、全子育て家庭を支援するための相談窓口や一時預かり保育の場の整備などの政策を通して、より充実した子ども・子育て支援事業を目指しています。

 

就学児童のいる家庭には、一時保育や親子参加行事などの有料の子育て支援サービスに利用できる「子育て応援券」を交付するなどユニークで手厚い補償にも注目です。

 

教育環境の面で注目したいのが蔵書数。約200万冊と都内トップレベルの蔵書数を誇り、国会図書館や市立図書館を含む全国蔵書数ランクでも上位に位置しており、長期的な子育てにもぴったりでしょう。

 

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