消費支出は全体で-5.0%なのに、電気代は+4.8%
調査報告によれば、2人以上の世帯における2023年7月分の消費支出は28万1,736円で、2022年7月と比べ実質-5.0%となっています。勤労者世帯の実収入は実質-6.6%となっており、これが、消費支出の減少に影響を与えているものと考えられます。
消費支出は多くの費目で「実質減少」となっていますが、そのなかで特に目を引くのが、「光熱・水道」です。2022年7月よりも3.2%増加しており、かつ、8ヵ月連続の増加です([図表1]参照)。
「光熱・水道」を大きく押し上げているのは主に電気代で、4.8%増加しています([図表2]参照)。
電気代の増加は顕著であり、これには、昨今の電気料金の値上がりが影響しているものと考えられます。例年になく厳しい暑さが続いた8月、そして暑さがなかなか収まっていない9月も、エアコン等の冷房の使用により、電気代が前年度より増加する可能性が考えられます。
今からすぐにでもできる「暑い季節」のエアコン代節約方法
実収入が減少しているなか、消費支出は可能な限り抑えたいものです。また、9月に入っても暑い日が続くなか、熱中症になるのを防ぐために、エアコン等の使用は欠かせません。
そこで、電気代、とりわけエアコン代をできる限り節約する方法について、今からすぐにでもできる方法を5つ、整理してお伝えします。以下の順に解説します。
1. エアコンの風向きを「水平」にする
2. エアコンのフィルターを定期的に掃除する
3. エアコンと扇風機等を併用する
4. エアコンの冷房設定温度を「1℃」上げる
5. 日中の「35分程度の外出」ならエアコンを「つけっぱなし」にする
方法1. エアコンの風向きを「水平」にする
エアコンの風向きを「水平」にすることです。冷たい空気は下へ、温かい空気は上へと向かう性質があります。したがって、風向きを「水平」にしておけば、室内の上から下まで効率よく温度を下げることができます。
エアコンの風向きを「下向き」にすると、体に直接冷風が当たるので涼しいと思いがちですが、実は、冷房の効率はよくないのです。
方法2.エアコンのフィルターを定期的に掃除する
エアコンのフィルターは定期的に掃除することが大切です。なぜなら、フィルターに埃等が付着していると、取り込む空気の量が少なくなり、冷房効率が悪くなってしまうからです。最低でも月1回、できれば2週間に1回がおすすめです。
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