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借金の返済が困難で、弁護士・司法書士に債務整理を依頼したいと考えた場合、どのくらい時間がかかるのか、どのような手続きをすればよいのでしょうか。本記事では、債務整理にかかる期間や、債務整理手続きの概要について、東京司法書士会の寺島能史司法書士監修のもと解説します。

自己破産の手続きの流れ

自己破産は、返済不能な借金の支払いを免除してもらう手続きです。

 

 

①破産手続きの申立て

申立書や必要書類を準備し、裁判所に破産手続きを申し立てます。

 

②即日面接

申立て後、申立て当日または申し立てから3日以内に裁判官と弁護士が面接を行い、債務者の借入・家族状況などを調査します。

 

③破産手続開始決定

問題がなければ即日面接の当日に破産手続開始決定が裁判所から出されます。

 

④免責許可決定

申立ての内容や裁判官の面接の結果、免責不許可となる事由がなければ面積許可決定が出され、借金の免除が確定します。

債務整理後にブラックリストに載る期間

債務整理にかかる手続き期間については、ブラックリストに載る期間も把握する必要があります。

ブラックリストとは?

いわゆるブラックリストとは、「返済を遅滞している」「債務整理を行った」などの借金に関する事故情報が信用情報機関に記録されることを指します。ブラックリストに載ってしまうと、お金に関する信用がないと扱われ、新たにローンを組む、カードを作る等の行為が難しくなります。

ブラックリストに載るのは借金完済後5~10年程度

ブラックリストに載っても、その情報が消えれば再度借り入れなどを行うことが可能ですが、以下の通り、ブラックリストから情報が消えるまではある程度の期間が必要です。

 

①任意整理   借金を完済後およそ5年

②個人再生   手続き終了から5年~10年程度

③自己破産   手続き終了から5年~10年程度

どの債務整理手続きも最低3ヵ月程度から1年はかかる

以上が債務整理にかかる期間と債務整理手続きの概要です。どの債務整理手続きも最低3ヵ月程度から1年はかかり、借金の返済やブラックリストのことを考慮すると最低でも5年程度は必要となってしまいます。

 

完全に借金問題を解決するには早い段階で手続きに着手する必要があるので、悩んでいる方は早めに専門家に相談されることをおすすめします。

 

 

東京司法書士会 司法書士

寺島 能史

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