委託先を選ぶ際に注目すべき6つのポイント
委託先となる管理会社を選ぶには、いくつかのポイントを押さえておくとスムーズかつ確実です。以下の6つのポイントについて精査し、1つでも多く当てはまる管理会社を選ぶことをおすすめします。
1.入居者の募集業務(客付け)に強い
管理会社の業務は多岐にわたりますが、空室が発生した際に入居者を探す業務(客付け)に強いことはとても重要です。大家さんにとって空室は最大のリスクなので、少しでも空室期間を短くして不動産投資への影響を最小化したいところです。そこで重視したいのが、管理会社がどれだけ入居者の募集業務に力を入れているか、そしてノウハウを有しているかといった「力量」です。
2.管理戸数、入居率などの具体的なデータが公開されている
入居者の募集業務が自社の「力量」を示すものであることを、管理会社も心得ています。そこで集客のために多くの管理会社は実績などを公開していますが、そういったデータにしっかりとした裏付けがあるかどうかも精査するポイントです。「入居率95%以上」と書かれている場合、その数値がどの根拠によるものなのか、それ以外のデータも含めて詳細な情報公開をしているかは、管理会社の経営姿勢を知る上でも役立ちます。
3.緊急対応のスキームが確立している
先ほど大家業を紹介したなかで、緊急時の対応が気になった方は多いのではないでしょうか。24時間いつでも対応しなければならないのは負担が大きいですし、大家業と私生活との線引きも曖昧になってしまいます。
こうした緊急時対応こそ管理会社に任せたいところなので、管理会社に緊急時対応のスキームが確立していることは重要です。「なにかあったら対応します」というだけでは具体性がないので、どんな場合に、どんな対応をしてくれるのか明示している管理会社を選びましょう。
4.担当者の印象がよい、信頼できると感じる
大家さんと管理会社の付き合いは、長く続きます。もちろんずっと同じ担当者であるかどうかは分かりませんが、少なくとも管理会社選びをしている段階で担当者の印象は重要な判断材料です。その担当者と頻繁に連絡を取ることになることを想定して、好印象であるか、信頼に足る人物であるかもしっかり精査しましょう。
5.管理料が相場から逸脱していない
管理料の相場については次項で後述しますが、どんな商品やサービスにも相場はあります。相場から逸脱して異様に安い管理会社は、その分サービスが不十分であったりとなにかの理由があると考えたほうがよいでしょう。複数の管理会社を比較検討する場合は、それぞれの管理会社の管理料から平均値を算出してみて、そこから大幅に高い管理会社と大幅に安い管理会社は避けたほうが無難です。
~委託する場合にかかる費用の目安~
不動産投資では実質的に欠かせない存在である管理会社について、その費用相場はどれくらいなのでしょうか。
管理会社は無数にあり、管理料は一定ではないため、あくまでも一般的な相場の目安となりますが、家賃に対して5%程度です。たとえば家賃10万円の物件で管理を委託すると、管理料は5,000円前後が相場となります。
6.賃貸住宅管理業者登録をしている
賃貸住宅の管理でトラブルが多発していることを受けて、国が設けた「賃貸住宅管理登録制度」があります。賃貸住宅管理法を法的根拠として、一定の要件を満たした管理会社(業者)を登録する制度です。この制度による登録を済ませている管理会社は一定の要件を満たしていると判断できるので、誠意ある対応が期待できます。