賃貸マンションを経営する際の「管理会社選び」は非常に重要です。物件のスペックは悪くないのに入居が付かない、管理会社からの家賃の振り込みが遅い、管理物件の報告や連絡がない場合などは、賃貸管理会社の職務怠慢が疑われます。管理会社のためにマンション経営が不振となることを防ぐため、管理会社を選ぶ際のポイントを5つに絞って解説します。
「賃貸マンション経営」の命運がかかる…「管理会社」選びでチェックすべき6つのポイント (※写真はイメージです/PIXTA)

どこまでを管理会社に任せるべきか?

管理委託した場合、委託費用もかかります。無駄な支出は極力控えようとするのがオーナーの一般的なスタンスです。実際にオーナー自身でどこまで「大家さん」として管理を行えるのか、行いたいと思うのかで判断すべきでしょう。

 

先ほどから述べているように、賃貸物件の管理には専門的な業務も含まれます。こうした業務に関する知識や経験がないのであれば、専門的な業務のみ管理会社に委託するのがよいでしょう。具体的には建物や物件のメンテナンスや修繕、入居者対応などです。家賃の滞納が発生しても自分で回収するのであれば、管理会社に家賃の回収業務や家賃保証を委託する必要はありません。退去が発生した際の原状回復についても、大家自身がDIYで対応できるのであれば管理会社に委託する必要はありません。

 

このように、どこまで管理会社に委託するかは大家さんが自由に決められる部分なので、費用を抑えたいのであれば必要な業務だけ委託するのが適切です。

初心者や副業大家さんは管理会社を活用しよう

管理会社の業務は多岐にわたり、総合的に入居者や物件の面倒を見てくれます。これから不動産投資を始める初心者や別に本業がある副業大家さんは、可能な限り管理会社に任せてしまうのが無難でしょう。

 

全面的に管理を委託したとしても家賃に対して5%程度で動いてくれるので、コストパフォーマンスは決して悪くないと考えられます。もちろん自分でできることは自分でやるというのも、大家さんの「力量」です。経験が増えて自分でできることがあるのであれば、自主管理にもぜひチャレンジしてみてください。

 

 

山崎 博久

リズム株式会社

アセットコンサルティング事業部長