1年以上も「暮らしぶりの悪化」を実感する日本人
――なんか最近、生活が苦しいぞ
そう思っている人も多いのではないでしょうか。日本銀行が1993年から定期的に行っている『生活意識に関するアンケート調査』、その最新となる第94回調査(調査実施期間:2023年5月11日~6月6日)によると、暮らし向きについて「ゆとりがなくなってきた」が56.8%。1年ほどの推移をみてみても、私たちの暮らしぶりは悪化の一途を辿っています。
【対前年比「暮らし向き」に関する意識】
◆「ゆとりが出てきた」
4.0%→3.7%→3.8%→4.1%
◆「どちらとも言えない」
44.4%→42.4%→39.7%→38.3%
◆「ゆとりがなくなってきた」
50.7%→53.0%→56.0%→56.8%
出所:日本銀行『生活意識に関するアンケート調査』
※数値は左より、91回(2022年9月)調査→92回(2022年12月)調査→93回(2023年3月調査)→94回(2023年6月)調査
暮らし向きの悪化の原因として、まず挙げられるのが物価上昇。同調査で物価に対する実感値を聞いたところ、前年と比べて「かなり上がった」は66.3%、「少し上がった」は29.2%。合わせて9割以上が物価上昇を実感しています。
【対前年比「物価」に対する実感(前年比)】
◆「かなり上がった」
46.4%→52.7→62.8→66.3%
◆「少し上がった」
45.4%→41.6%→31.7%→29.2%
◆「ほとんど変わらない」
5.9%→3.6%→3.2%→2.1%
◆「少し下がった」
0.5%→0.7%→0.6%→0.5%
◆「かなり下がった」
0.4%→0.7%→0.7%→0.5%
出所:日本銀行『生活意識に関するアンケート調査』
※数値は左より、91回(2022年9月)調査→92回(2022年12月)調査→93回(2023年3月調査)→94回(2023年6月)調査
スーパーに買い物に出かけるたびに「最近、なんでも高くなっているなぁ」と実感。このような日々はいつまで続くのでしょうか。