画像:PIXTA

債務整理をすると手持ちのクレジットカードはどうなるのか、知っていますか? クレジットカードはやはり便利なので持っていたいですし、債務整理をした場合の影響が気になりますよね。本連載は、司法書士法人みどり法務事務所が運営するコラム『スマサポ』から一部編集してお届け。本稿では、債務整理をするとクレジットカードはどうなるのかについて解説します。

クレジットカードの債務整理とは

自己破産、個人再生、任意整理のいずれもクレジットカードのショッピングのリボ払いやキャッシングについて手続きが可能です。

 

(1)任意整理をする場合は、クレジットカードのショッピング、キャッシング利用分を長期に渡る分割や、将来発生する金利をカットする事が可能です。

 

(2)自己破産、個人再生をする場合は、法律の規定に従い、クレジットカードの利用分の借金を0にする、あるいは減額する事が可能です。

 

但し、自己破産、個人再生については、任意整理と異なり、債務整理手続きをする業者を選択できないため、支払いの残っているクレジットカード全ての手続きをする必要があります。

 

 債務整理をした後にクレジットカードに起こること

(1)債務整理手続きをしたクレジットカードはすぐ使えなくなります。

 

また、債務整理手続きをしていないクレジットカードであれば、当面の間はカードは利用できるかもしれませんが、カード更新のタイミングなどでいずれ使えなくなる可能性があります。

 

(2)自分が主会員である家族カードや、クレジットカードに紐づけされているETCカードも使えなくなります。

 

ただし、自分の持っている家族カードが家族会員のものであり、主会員が別の家族である場合は、家族カードの利用は可能です。

 

(3)カードで貯めたポイントが利用可能かについては、業者によってケースバイケースですが、債務整理手続きにより失効する可能性があります。

 

(4)信用情報機関に事故情報として登録されます。

 

登録されると、他社のクレジットカードであっても審査が通らず、また、新たなローンを組む事ができなくなります。ただし、既に組んでいる住宅ローンや自動車ローンに影響はでません。

次ページ債務整理後にカードを利用する方法は

人気記事ランキング

  • デイリー
  • 週間
  • 月間

メルマガ会員登録者の
ご案内

メルマガ会員限定記事をお読みいただける他、新着記事の一覧をメールで配信。カメハメハ倶楽部主催の各種セミナー案内等、知的武装をし、行動するための情報を厳選してお届けします。

メルマガ登録