【一級建築士が解説】孫の代まで「住居費」が圧倒的に安くなる…家を“100年”長持ちさせるメンテナンス方法と具体的な費用

【一級建築士が解説】孫の代まで「住居費」が圧倒的に安くなる…家を“100年”長持ちさせるメンテナンス方法と具体的な費用
※写真はイメージです/PIXTA

日本人のなかなか給与が上がりません。そんななか、一級建築士である飯村真樹氏は、「100年もつ家」を建てることで住居費を抑え、可処分所得を増やすことを提案します。ただし、家を長持ちさせるには定期的なメンテナンスが不可欠です。では、いつ何をすればいいのか、費用はいくらかかるのか。飯村氏が著書『100年使える住宅で暮らす 後悔しないための資産を守る家作りの方法』(WAVE出版)より解説します。

建物を100年もたせるためには

建物を50年、60年ではなく、さらに長い100年もたせるための仕組みについてお伝えしたいと思います。お子様、お孫さんの代まで豊かに暮らしていただくために、打てる手はできる限り打っておくべきということで、お伝えします。

 

住宅を100年もたせるには、メンテナンスが不可欠です。義務である建築後10年の瑕疵保証期間以降、有料の点検と修繕費用・機器の買い替えなどの費用がかかります。それを3世代という長い期間をかけて分担していきます([図表1]参照)。

 

[図表1]100年住宅を費用から考える

 

それでも、世代ごとに新築を建てるよりも住宅にかかる費用は圧倒的に安くなり、孫の世代まで豊かに暮らせます。

 

残念ですが、メンテナンスなしで100年もつ住宅はありません。RCもノーメンテでは、50~60年が限界でしょうし、鉄骨も木造もノーメンテでは30年で何かしら大きな不具合が起こり、50年も経つとかなり深いダメージを抱えることになります。そのために、メンテナンスが大切なのですが、どこをどうすればよいのか、どれくらいの費用がかかるのか、お伝えしたいと思います。

 

ちなみに、2022年8月26日に日本経済新聞社は「自宅の修繕費、築30年で900万円超 計画的な貯蓄不可欠 人生100年の羅針盤」という記事の中で、木造住宅建築後30年で900万円もの費用がかかると書いていました。

 

しかし、私が考えるに、こんな多額な費用は建築後たった30年ではかかりません。では、どのくらいの費用がかかるのかをお伝えします。

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100年使える住宅で暮らす 後悔しないための資産を守る家作りの方法

100年使える住宅で暮らす 後悔しないための資産を守る家作りの方法

飯村 真樹

WAVE出版

一戸建て注文住宅でなるべく質の高い家、長持ちする家を持ちたいと考えている20代、30代、40代の男女に、100年住むがことができ、トータルコストも安くなる性能の高い家の作り方を提案する。 長寿命住宅なら、結果的に自由に…

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