小学校、中学校には、障害をもつ子どもたちが安心して学習するための特別な学級があることをご存知ですか?どのような子どもたちが在籍するのか、授業はどのように行われているのか、卒業後の進路はどうなるのか、と気になっている親御さんもいらっしゃるかもしれません。そこで今回は、障害児教育について幅広い経験をお持ちのそうくる先生に、特別支援学級について詳しくお話を伺いました。
「特別支援学級」とは?授業内容や卒業後の進路について「現役指導員」が解説 ※画像はイメージです/PIXTA

迷った時はお子さんの心地よさを最優先に

通常学級か特別支援学級か。お子さんにとっても親御さんにとっても重大な選択のタイミングだと思います。まずはお子さん自身が心地よく過ごせるかどうか、この学級にいたらどう感じるのかを想像してあげてください。

 

お子さんがもつ力を発揮させてあげるためには、安心して過ごせる環境が必要です。障害によって困難を抱えているお子さんは、周囲と自分を比べて自己肯定感が下がってしまう場合もあります。そのために特別支援学級という環境があり、そこで成功体験を積み重ね自信をつけて通常学級へ転籍するという道もあります。

 

お子さんの心地よさを第一に、迷ったら園や療育の先生、市区町村の教育相談にぜひ相談してみてください。ちなみに就学支援員会は入学前年度の夏には行われますので、ご相談はできるだけ早めがおすすめです。

 

【話を伺いたいのは】

そうくる先生/小学校教員

大学卒業後、小学校教員として通常学級で指導後、特別支援学級(情緒クラス)へ。研修で特別支援学校へ移り、3年間知的障害児の学級を指導。ここで得た経験によって自らの指導方法を大きく見直す。その後、小学校の情緒クラスを経て、現在は通級指導教室に勤務。指導を行いながら、インスタグラムやYouTubeで保護者や教師に向けた情報発信や相談ライブを行っている。 ライブを中心に年間1500件以上の相談に答えている。