トイトレがうまく進まない時はどうしたらいい?
ご褒美を用意してもトイレに行きたがらなかったり、行ってもなかなか出なかったり、思うようにトレーニングが進まないこともあるかもしれません。またパンツを履いたばかりの頃はどうしても失敗が多くなり、家のあちこちを濡らしてしまうことも。そんな時でも絶対に叱らずに、その中でもできたことを見つけて褒めてあげてください。
保育士としてたくさんの子どもたちを見てきましたが、2、3歳でパンツ移行がなかなかうまくいかなかった子も、年少クラスになると、その後夏くらいまでにパンツへ移行することができる子が多いです。
その頃になると身体的にも膀胱におしっこがしっかりと溜められるようになるだけではなく、心の方もどんどん発達してきます。パンツを履いているお友達を見てオムツをしていることが恥ずかしくなったり、オムツが外れていないとプールに入れなかったりと、そのようなことも自分で理解できるようになり、子ども自身が意欲的に頑張ろうとする姿も見られてくるので、一気にオムツ外れが進むケースが増えてきます。
ですから親御さんは「年少クラスの夏くらいにはできるだろう」というような明るい見通しを持ちながら、うまくいかないときは少しお休みをする、くらいの気持ちで進めていってもらえればと思います。
トイレトレーニングは焦らず気負わず
トイレトレーニングは幼児期の一大イベントです。時には先が見えなくなり「うちの子ずっとオムツかしら」と不安になってしまう親御さんもいらっしゃるかもしれません。ですが先ほどもお伝えしたように、心と身体の成長は個人差はありますが、ある程度の時期が来ると一気に進むので決して焦る必要はありません。
悩んでしまったり心配なことがあれば、ぜひ保育園の先生にご相談してみてください。家ではできなくても保育園ではちゃんとできている子もいます。その場合はどのような声かけをしているのか先生に聞いてみるといいですね。あるいは保育園でできているのであれば、おうちではそんなに頑張らずに大目に見てあげてもいいかもしれません。保育園でできているということは、それだけの力を持っているということですから。
お互いにしんどくならないよう、明るい見通しを持ってトイレトレーニングを進めていってくださいね。
【話を伺ったのは】
元保育士パパゆうき/保育士
約9年間で約300人の園児と関わる。インスタグラムを中心に保育園でよく使う保育士の声かけや、よく保護者から聞かれる子育てのことなどを発信中。フォロワーは6万5千人。家庭では8歳息子の父でもある。