私たちの心を癒してくれるペットの動物たち。でもいざお子さんから「ペットを飼いたい」と言われたとき、ちゃんと飼えるのかなと頭を悩ませる親御さんもいらっしゃるでしょう。そこで今回は、子育て世帯がペットを飼うメリットやデメリット、ペットを飼うときの注意点などを獣医師のシワ男先生にお聞きしました。
子どもに「ペットを飼いたい」と言われたら…ペットの飼い始めは何歳がいいのか?【獣医師の解説】 ※画像はイメージです/PIXTA

子どもに「ペットを飼いたい」と言われたら

お子さんに「ペットを飼いたい」と言われたら、どうすればいいでしょうか。もちろん、家族でよく話し合うことが大切ですが、そのときに、ペットを飼うことについてお子さんと一緒に調べてみるのがおすすめです。

 

たとえば犬だったら、どんな犬種がいるのか、どんな世話が必要なのか、どんな病気にかかる可能性があるのかなどを調べてみます。お子さんの年齢によっては、自分で調べたことをまとめて、発表してもらいましょう。それによって、ペットを飼うとはどういうことなのかが理解できると思います。

 

子どもの初めてのペットとしておすすめの動物は?

幼稚園や小学校低学年のお子さんで、自分で世話をするのであれば、ハムスターやウサギ、鳥、金魚などが飼いやすくおすすめです。トカゲやカメ、ヒョウモントカゲモドキなどの爬虫類も問題ないでしょう。

 

しかし、経済的、精神的に余裕があって、家族でペットを迎えるのであれば、犬や猫がよいと思われます。お子さんにとって、兄弟や友達のように親近感を持てる存在になってくれるでしょう。犬や猫でも、犬種や猫種によって飼いやすさが違うので、専門家に相談してみてください。

 

反対に、飼育の難しいリスやハリネズミ、モルモット、チンチラなどは避けるのが無難です。モルモットは神経質なので扱いが難しく、またチンチラはよくてんかんを起こす動物なので、お子さんがショックを受けてしまうかもしれません。

 

ご家庭の状況に合わせたペット選びを

筆者自身6歳の頃から犬を飼っており、ひとりっ子だったこともあって、犬のことを兄弟や友達のように感じていました。また心の支えでもありました。

 

動物がいると毎日が楽しく笑顔になれます。一方で病気になったり亡くなったり、辛いこともあります。それらを合わせて、動物がいるからこそ経験できるかけがえのないことがたくさんあります。

 

ぜひ動物と暮らしてほしいと思いますが、それぞれのご家庭にいろいろな状況があるでしょう。たとえば親御さんが共働きでお子さんは保育園だと、昼間動物はひとりで留守番しないといけません。ぜひご家庭の状況にあったペットを選んで、人も動物も幸せに過ごしていただけたらと思います。

 

【話を伺ったのは】

シワ男先生/獣医師

埼玉県新座市のふじわら動物病院院長。人間より動物が好きな獣医。西洋医学はもちろん、動物の体にやさしいホモトキシコロジーや漢方薬などを組み合わせた統合医療を軸とした診療を行うふじわら動物病院の院長。獣医師として動物に関するさまざまな情報を発信。

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