レバレッジ投資信託はハイリスク・ハイリターン
レバレッジ(leverage)とは、てこの原理を意味する英単語で、レバレッジ型の投資信託とは、手元資金よりも大きな額で運用する商品のことである。たとえば、レバレッジ2倍の投資信託であれば、元の指数が10%上昇した際に2倍の20%上昇する商品である。
もちろんレバレッジをかければ大きなリターンを狙う事ができるのだが、この商品がなぜ危険なのかというと、一度下がってしまうと損失を取り返すのが難しいためである。
たとえば、元の指数とレバレッジ2倍の指数が100でスタートし、元の指数が翌日に10%下落したとする。そうすると、レバレッジ2倍の指数は20%下落してしまう。その翌日に元の指数が11%上昇すると、元の指数は最初の基準の100に戻るが、この時、レバレッジ2倍の指数は22%上昇下としても97.6となり、元の水準には戻らない。
つまり、一度負けてしまうと、元の指数が戻ったとしても、レバレッジ商品は元の水準には戻りにくく、もっている期間が長期であればあるほど負けやすくなる商品なのだ。
以上のことから、レバレッジ商品はできるだけ1日、長くても3日といったように、短いスパンでの運用を前提にする必要がある。
言われるがままに買ってはいけない
投資信託は種類が多く、事前知識がないと中身が分かりにくい場合が往々にしてあるため、営業マンに言われるがまま、よく分からず買ってしまうということが多くある。
しかし、本記事で紹介した投資信託のメカニズムをきちんと理解して購入しないと、購入時点で、パフォーマンスが出にくいことが早々に決まってしまう場合もあるのだ。何か投資信託をおススメされた際は、少しでもこの記事を参考に一旦立ち止まってから購入するようにしてほしい。
田邉 陽吉
ファイナンシャルアドバイザー
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