アクティブファンドで運用成果をあげるのに、最も重要なポイント
よく「アクティブファンドはもつべきではない」という話を耳にするが、果たして本当にそうだろうか。
私はそうは思わない。アクティブファンドとは「独自の銘柄選定によりベンチマークである指数以上のパフォーマンスを追求する」というファンドである。
よく「アクティブファンドはインデックスファンドにかなわない」という声も聞かれるが、なかには非常にパフォーマンスがよく、ベンチマークを大きく上回るファンドも確かに存在する。そのため、よくパフォーマンスを比較する必要があるが、その際リターンとは別に注目するべき項目がある。
それはシャープレシオという項目である。シャープレシオは、リスクに対してどれだけのリターンが出ているかを表す指標である。金融のプロの間では非常に重要視されている項目だ。1に近いほどシャーレシオが高く、シャープレシオが高ければ高い程効率の良い運用ができているという証拠である。
なぜシャープレシオが重要なのかというと、シャープレシオは長期的な運用パフォーマンスに直結するからである。
「高パフォーマンス銘柄=高リスク」と断言できるワケ
投資信託において、高パフォーマンスのハイテク系銘柄をもつケースを、しばしば目にする。それらは低金利の、いわゆる金融緩和の時代に大きくパフォーマンスが上昇しているファンドである場合が多い。それゆえ、逆に金利が上がってしまうとパフォーマンスが一気に落ちてしまうということがよくある。
このような銘柄は購入のタイミングを間違えると、一気にパフォーマンスが出せなくなるというリスクをはらんでいる。高値で買ったものの、全くパフォーマンスが出せないという事態に陥ってしまうことも少なくない。
一方、シャープレシオの高い銘柄は、効率よくパフォーマンスが出せていることが裏付けられているため、購入のタイミングに左右されることなく、もつことができる。
景気サイクルは10年で1サイクルが終わると言われているので、10年のシャープレシオが高い銘柄は非常にパフォーマンスが良いと言えるだろう。
レバレッジ型の投資信託には注意
最後に、昨今ネットでも話題のレバレッジ投資信託について紹介していく。「レバナス」や「日経ブル/ベア」と言った愛称で広まっているレバレッジ型の投資信託だが、これらは非常に注意が必要な商品である。