マクドナルドが「ポケモンGO」に多額のスポンサー料を支払ったワケ

マクドナルドが「ポケモンGO」に多額のスポンサー料を支払ったワケ
(※写真はイメージです/PIXTA)

2016年7月のリリース直後から世界中で大ブームを巻き起こした「ポケモンGO」。日本を代表する一大コンテンツとなっている「ポケットモンスター」をベースにしたスマートフォンゲームですが、マクドナルドをはじめとする多くの企業がスポンサーとなり、大きな経済効果をもたらしているといいます。なぜ、企業は多額のスポンサー料をポケモンGOを開発したナイアンテック社に支払ったのでしょうか? 34LLCコンサルティング代表の石光正彦氏が解説します。

「ポケモンGO」からみえてくる、ARのビジネス活用

CG(デジタル情報)と実際にある画像や映像(現実世界)を組み合わせて、現実の世界に仮想空間を作り出す技術「AR」。ARはビジネスでの活用に注目が集まっていることをご存じでしょうか? では、どのようにARテクノロジーをビジネスに発展させているのでしょうか。

 

一般的なゲームビジネスと大きく異なる「ポケモンGO」

ARはビジネスにおいて、具体的にどのように活用されているのか、一番面白い例は、「ポケモンGO」ではないでしょうか。「ポケモンGO」は、わたしたちにとって身近なARのビジネス活用例といえます。常に220万人以上のユーザーがログインしているといわれています。おそらく多くの方は単なるゲームという印象が強いかと思いますが、一歩掘り下げてビジネスモデルの観点からみると、ポケモンGOは普通のゲームビジネスとは大きく違います。

 

(※画像はイメージです/PIXTA)
(※画像はイメージです/PIXTA)

 

従来のゲームビジネスは、ゲーム会社の開発したゲームのユーザーからの利用料課金の収益で成り立っている、いわゆるBtoCのビジネスです。ところが、ポケモンGOのメインの収益は、一般ユーザーからの課金ではなく、スポンサー企業からの収益で成り立っているBtoBのビジネスなのです。

 

ポケモンGOは、アメリカのナイアンテック社が開発したゲームです。簡単にいうと、ポケモンGOはポケモンのキャラクターをARコンテンツ化し、ロケーションベースでAR化されたポケモンをユーザーにスマホで提供するという仕組みのビジネスです。ユーザーは特定の場所に行くことで、ポケモンのさまざまなキャラクターを取得、収集して楽しみます。

 

しかし、ナイアンテック社の主な収入は、一般ユーザーからではなく、一般のスポンサー企業からです。では、なぜ一般の企業はそこまでして多額のお金をナイアンテック社へ支払うのでしょうか? もう少し深掘りした説明をします。

 

ポケモンGO収益化の仕組み

ARの特徴は、ユーザーを没頭させる交流型のメディアであるという点です。ナイアンテック社はこれに目をつけて、世界中で有名なポケモンをARコンテンツ化し、特定の場所にいるユーザーに、AR化されたさまざまなキャラクターを提供するゲームを開発しました。

 

ユーザーは、ポケモン欲しさにナイアンテックが指定するロケーションへ誘導され、そこで夢中になってポケモンをゲットするというわけです。テレビなどでも、多くのゲームユーザーが特定の場所に集まって混雑している光景が紹介されているところを見られたことと思います。

 

おわかりでしょうか? このゲームは、ARの特徴である、人を特定の場所に誘導することに非常に優れたゲームなのです。多くのスポンサー企業はここに魅力を感じて、ナイアンテック社とスポンサー契約をしています。たとえば、自社の店舗などへ多くの人を誘導することで、売り上げが上がるという魅力があります。

 

しかし、多額の支払いに見合うメリットは本当にスポンサー企業にあるのでしょうか?

 

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