子どもができるとどうしても気になってくるのが教育費の問題。今は「大学全入」とも言われ、教育に多額の費用が必要とされる時代でもあります。実際のところ、教育費はどのくらい必要で、どう貯めていくのが良いのか。多くの親御さんが気になるテーマについて、独立系ファイナンシャルプランナーであるのぞみさんにお伺いしました。
小学校から大学まですべて公立でも850万円だが…「教育費用」FPが推す「賢い準備の仕方」 ※画像はイメージです/PIXTA

教育資金は時間を味方にコツコツと

お金を増やす方程式は、「掛け金×時間×金利」です。高金利の商品を買うことが難しく、掛け金もそう多くない場合、時間だけが頼りになります。「大学全入時代」とも言われる昨今、お子さんが産まれたらなるべく早くから計画を立て、時間をかけてコツコツと貯めていくことをおすすめします。

 

さらに加えますと、教育資金の貯め時は小学校の高学年まで。これ以降は実際にお金が出ていく期間になります。ご両親のキャリア選択の際にもぜひ考慮していただけるといいかもしれません。

 

もしも大学入学までに資金が準備できなかった場合は、奨学金という方法もあります。奨学金は利率も低く、実際に多くの大学生が利用していますが、いくつかの注意点があります。まず、奨学金は原則としてお子さんが借りるもので、一部を除いて返済が必要ということ。これを知らずに延滞する方が非常に多いのが現実です。そして借りすぎてしまうと、お子さんの将来に大きな負担がかかります。ご両親としてはできるだけ奨学金で借りる額を減らせるよう、少しでも資金を貯めていってあげられるといいですね。

 

教育費について不安に感じている方も多いと思います。何年後にいくら必要なのか。どのような貯め方で月々いくら充てられるのか。この辺りをしっかりと考えていくことで不安は解消していくはずです。分からないことや心配なことについては、ぜひ専門家を頼ってみてください。

 

【話を伺ったのは】

のぞみ(nozomi)/ファイナンシャルプランナー

企業の人事部で労務関係を担当。その後、保険会社に属さない独立系ファイナンシャルプランナーとして独立。インスタグラムなどのSNSを中心にお金の情報発信を行いながら、個別相談を行なっている。2児のママ