日本経済のため「移民を三千万人受け入れるべき」ワケ
それでは、財政再建はもう完全に手遅れなのでしょうか? いえいえ、そんな事はありません。いろいろシミュレーションをかけてみたところ、私の計算では、再建できる方法は何と二つもありました。
その一つが、現在の年金、介護、医療の社会保障制度を整理、清算する事です。これを行う事ができれば、年々増え続ける国の予算の増加を抑え込む事ができます。
しかし残念ながらこの方法では、日本政府の財政を立て直す事はできても、デフレを脱却し、日本経済を立て直すところまでには至りませんでした。
それでは、日本の財政だけでなく今の弱り切った日本経済をも立て直すには、一体どうしたら良いのでしょう?
それが、日本に移民を三千万人受け入れる事なのです。
もし、政府がこの政策を実行する事ができれば、財政だけでなくデフレ、所得格差、人手不足、中小企業の低収益化など、長年この日本で苦しめられてきた様々な経済的な問題を一気に解決する事が可能となります。もちろん、皆さんの給料も上がります。
単純に考えてみればわかると思いますが、三千万人移民を受け入れるという事は、日本の人口が一億五千六百万人……、現在の約24%増えるという事を意味します。
確かにこの事は、電車やバスに乗れば乗客の五人に一人が外国人になるばかりか、会社の同僚や学校の同級生の中にも外国人の割合が増え、日本人にとっては大なり小なり今より違った生活環境になる事だけは間違いありません。
しかし、商売をしている人の立場から考えれば、お客さんの数が24%増える事をも意味します。皆さんが働いている会社の業績も、同じように最低でも24%以上上がる事は間違いないでしょう。
そして、ここで皆さんに考えてもらいたいのは、もしあなたが会社の経営者だったら、次にあげるどちらの状況の方が従業員の給料を上げやすいのか? という事です。
⒈ 会社が儲かっている時
⒉ 会社の業績は下がり気味だが、人手が足らない時
もちろん、気分良く上げられるのは、1番の会社が儲かっている時に決まっています。