金利上昇に関するニュースが後を絶たない昨今。不動産投資ローンを活用して不動産投資を行っている投資家には、どのような影響があるのでしょうか。今回は変動金利に焦点をあてて解説していきます。
金利上昇…そのとき不動産投資家は何をすべきか?取るべき対策、4つ (※写真はイメージです/PIXTA)

不動産投資の主流は変動金利

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まず「金利」とは何か知っていきましょう。「金利」とは不動産投資物件の購入時に、金融機関から融資を受けた金額に応じて支払う追加の費用のことを指します。金利の主な種類には以下の2つがあります。

 

●固定金利

●変動金利

 

ここでは「変動金利」に特化してお話しします。

 

「変動金利」とは、金融機関が融資する際に設定する金利タイプの1つです。固定金利は融資の実行時点から金利が変わらないのに対して、変動金利は経済状況に応じて数年ごとに金利の見直しが行われます。一般的に固定金利よりも変動金利の方が低く金利が設定され、昨今では低金利も続いていることから不動産投資では変動金利を選ぶ方が多い傾向があります。

金利上昇リスクはなぜ起きるのか

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金利上昇が生じる理由は、主に「インフレーション」が進んでいるためです。「インフレーション」とは物価が上がることを指し、一方でお金の価値が下がることを意味します。金利はこの物件上昇に連動して上昇する仕組みになっています。不動産投資において金利上昇で想定されるリスクは、利息が増えてさらにローン返済の支払いが増えることになります。

 

金利上昇による変動金利の影響は?

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金利上昇による変動金利の影響について述べてきましたが、現在の変動金利の状況はどうなのでしょうか? 以下の図をご覧ください。

 

出所:住宅金融支援機構「民間金融機関の住宅ローン金利推移(変動金利等)」
【図表1】住宅ローン金利s推移 出所:住宅金融支援機構「民間金融機関の住宅ローン金利推移(変動金利等)」

 

住宅ローンの変動金利を見ると、2022年も実は大きな動きの変化がないことがわかります。特に変動金利に影響をもたらす短期プライムレートにおいても、同様のことが伺えます。変化が少ない理由は日本の長期金利上昇に対する金融政策が継続されているためです。一方で、アメリカを始めとする他の多くの国において、インフレ対策のために金融緩和政策の終了が公表されており、日本も現在の金融政策が維持されるとは言い切れません。