医療の発達や私たちを取り巻く環境の改善により、ご存じの通り平均寿命は年々上がってきており、まさに人生100年時代は目の前に迫っています。そのため、何十年と続く老後のために20代のうちから老後資金として資産形成をしたいと考える人が増えてきています。そこで役に立つのが、少額でコツコツ投資ができ、かつ、節税メリットの効果が高いiDeCoです。みていきましょう。
できれば20代から始めたい…「iDeCo」いまさら聞けない基本中の基本 (※写真はイメージです/PIXTA)

改めて知ろう!iDeCoって何?

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最近はだいぶ認知されてきたiDeCoですが、まだ「名前は知ってるけどあれって何なの?」「NISAとかDCとかiDeCoとかいろいろあって結局どれをしていいか分からない!」という声も聞こえてきます。なので、まずiDeCoの概要について簡単に説明いたします。

 

iDeCo(イデコ・個人型確定拠出年金)とは個人で運用し資産形成する私的年金制度で、加入は任意で資金は個人で支払います。対して、会社が資金を負担して従業員が運用するのをDC(ディーシー・企業型確定拠出年金)といいます。どちらも老後の年金として個人が資産運用するのは同じですが、資金を個人で支払うか企業が負担するかの違いとなります。また、その運用において様々な節税メリットが得られるのも特徴です。

 

一方、NISAは少額投資で発生した利益において節税メリットを得られる制度で、年金ではなく、あくまで国が用意した投資へのハードルを低くするための制度といってもいいでしょう。

 

iDeCoの節税メリットは3つ。1つ目は、支払った金額は全額所得控除の対象になること。2つ目は、運用して得た利益がすべて非課税となること。3つ目は、年金として給付される際にも控除の対象となることです。NISAが運用して得た利益にのみ節税メリットがあるのに対し、支払ったお金、運用して得た利益、給付のすべてに節税メリットがあるiDeCoは老後の資産形成のために非常に魅力的な制度と言えます。

年金改革法の改正でiDeCoはどう変わった?

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このように老後の資産形成においてメリットの高いiDeCoですが、令和2年6月5日に公布された年金改革法によりいくつかの制度が変更となりました。それにより、さらにメリットが高いものになったので、そのポイントを説明いたします。

 

まず、変更点は主に次の2点。加入年齢制限の引き上げと受給開始年齢の拡大です。

 

1つ目の加入年齢制限は、これまでの60歳未満から65歳未満まで引き上げになりました。これにより、非課税で資産運用できる期間が5年増えるため、より効果的に資産形成ができるようになります。

 

2つ目の受給開始年齢は、これまでの60歳以上~70歳までから、60歳以上~75歳までに拡大されました。受給タイミングの選択肢が増え、より自分のライフプランに合った受給の仕方を選べるようになりました。

 

この他にもいくつかの改正があり、今まで以上に老後の資産形成に効果を期待できる制度へとなってきています。