新興国との「賃金の差」は縮まるばかり…日本を退廃させる「鎖国的状況」の脱し方 (※写真はイメージです/PIXTA)

日本にもグローバル化の波が押し寄せ、「ダイバシティ(多様性)」に注目が集まっています。ダイバシティ経営という言葉が飛び交い、特に「女性活用」は日本政府にとっても、日本企業にとっても大きな課題です。しかし2016年に女性活躍推進法が施行されたいまでも、官公庁や企業の女性管理職の割合は低いまま。そうした背景から、ダイバシティというと殊更「性別」に焦点が当たりがちな日本ですが、これからは「本当の意味でのダイバシティ」に取り組まなければなりません。
そこで本記事では、「日本におけるダイバシティの必要性」を解説していきます。

日本人がダイバシティ(多様性)を意識しづらいワケ

日本では「女性活用」が課題視され、ダイバシティの話題となると「性別」ばかりがフォーカスされていますが、本来のダイバシティとは年齢や学歴、人種といった「表層的ダイバシティ」と宗教や価値観、趣味趣向といった「深層的ダイバシティ」に大別されるものです。

 

「性別」は表層的ダイバシティにカテゴライズされています。日本で語られるのは主に表層的ダイバシティで、深層的ダイバシティについてはあまり触れられていないように感じます。

 

日本はダイバシティを意識しづらい環境にあります。島国で単一民族・無宗教の国民が大多数を占めているからに他なりません。陸続きで外国と接している国では多くの外国人が自国にやって来るため、外国人に触れる機会も多いでしょうし、そもそも国民が多人種多宗教なのは当たり前である国も多くあります。

 

そのような国に比べれば、日本人がダイバシティに触れる機会は圧倒的に少ないでしょう。そのため、日本人は他人種を受け入れ難く、無宗教であるため宗教観についても理解することが難しいのでしょう。

 

このようなことから日本のダイバシティは、あくまでも「日本の中でのダイバシティ」になるため、性別や年齢、学歴といった表層的ダイバシティばかりがフォーカスされ、深層的ダイバシティに触れられていないのです。

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