日本人がダイバシティ(多様性)を意識しづらいワケ
日本では「女性活用」が課題視され、ダイバシティの話題となると「性別」ばかりがフォーカスされていますが、本来のダイバシティとは年齢や学歴、人種といった「表層的ダイバシティ」と宗教や価値観、趣味趣向といった「深層的ダイバシティ」に大別されるものです。
「性別」は表層的ダイバシティにカテゴライズされています。日本で語られるのは主に表層的ダイバシティで、深層的ダイバシティについてはあまり触れられていないように感じます。
日本はダイバシティを意識しづらい環境にあります。島国で単一民族・無宗教の国民が大多数を占めているからに他なりません。陸続きで外国と接している国では多くの外国人が自国にやって来るため、外国人に触れる機会も多いでしょうし、そもそも国民が多人種多宗教なのは当たり前である国も多くあります。
そのような国に比べれば、日本人がダイバシティに触れる機会は圧倒的に少ないでしょう。そのため、日本人は他人種を受け入れ難く、無宗教であるため宗教観についても理解することが難しいのでしょう。
このようなことから日本のダイバシティは、あくまでも「日本の中でのダイバシティ」になるため、性別や年齢、学歴といった表層的ダイバシティばかりがフォーカスされ、深層的ダイバシティに触れられていないのです。