(※画像はイメージです/PIXTA)

目まぐるしく変わる経営環境。そのようななか、経営者に求められる資質とは? 一般社団法人日本能率協会は、『トップマネジメント意識調査 2022』の結果から紐解いていきましょう。

ランキングにみる、今後の「経営者」に求められる資質

一般社団法人日本能率協会は、『トップマネジメント意識調査 2022』の結果を公表しました。

 

これは認識すべき経営課題や、これからの経営者に求められる要件、経営者・役員のためのトレーニングのあり方などを明らかにすることを目的に実施しているもの。今年7~10月、役員・経営幹部に対して実施し、278名の回答を得ています。

 

これから経営者として求められる資質については、「特に重要であると思うもの」と「自身の強みであると思うもの」をそれぞれ3つまで選択してもらっています。

 

「特に重要であると思うもの」で最も多かったのが「本質を見抜く力」で41.4%。続く「変化への柔軟性」は37.4%。「イノベーションの気概」「情熱」「ビジョンを掲げる力」と続きます。

 

一方、「自身の強みであると思うもの」のトップは「変化への柔軟性」で34.5%。続く「論理的思考」が20.9%。「人への興味・愛情」「本日を見抜く力」「情熱」「楽観性」と続きます。

 

こうしてみていくと、「本質を見抜く力」と「イノベーションの気概」については乖離がそれぞれ、22.7ポイント、15.4ポイントと、大きいことが分かります。ほかにも「ビジョンを掲げる力」は14.4ポイント差と乖離が大きくなっています。

 

また「論理的思考」は20.9%が自身の強みとしながらも、これからの経営者に必要と回答したのは7.2%。時代の変化によって経営者に求められるものが変わったということでしょうか。同じような傾向は、「人への興味・愛情」や「楽観性」などでも見られました。

 

【これからの「経営者」に求められる資質…トップ10】

1位「本質を見抜く力」41.4%/18.7%

2位「変化への柔軟性」37.4%/34.5%

3位「イノベーションの気概」24.8%/9.4%

4位「情熱」20.9%/18.7%

5位「ビジョンを掲げる力」20.5%/6.1%

6位「胆力(覚悟、腹の括り方)」15.8%/7.9%

7位「発信力」14.0%/8.3%

8位「高い志」14.0%/5.4%

9位「人心掌握力」12.6%/12.6%

10位「多様性の活用」11.9%/6.1%

 

出所:一般社団法人日本能率協会は、『トップマネジメント意識調査2022』より

※数値左:特に重要であると思うもの、右:自身の強みであると思うもの

 

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