(※写真はイメージです/PIXTA)

借金を返せない滞納者、ある日突然、自宅にスーツの男たちがやってきて家のあらゆるものに「差押え」の札を貼っていく。呆然とする家族……このようなシーンをテレビや映画で見たことがある人も多いのではないでしょうか。しかし、実際の差押えの流れはそうではないようです。今回は、永田町司法書士事務所の加陽麻里布氏が不動産差押えの流れと、不動産差押えに陥る「意外なキッカケ」について解説します。

すぐに支払ったとしても…差押えの履歴は「一生残る」

不動産が差押えられると、不動産登記簿謄本に「差押え」と入るため、今後の担保提供や住宅ローンの借換えが難しくなります。これは、差押えられてからすぐに代金を支払ったとしても、登記事項証明書に履歴としていつまでも残り続けます。

 

したがって、これをみた債権者(銀行)側としては返済能力に不安を感じてしまい、今後の借入が厳しくなるでしょう。

 

「自宅の差押えは信用情報には載らない」とする意見もありますが、そもそも住宅ローンを滞納すれば当然その情報が信用情報に載るため、デメリットがないということはありえません。

 

改めて、「差押えにはデメリットしかない」ということをご理解いただきたいと思います。

 

差押えは「借金の返済を怠ったときにされるもの」というイメージがあるかもしれませんが、税金の滞納でなんの躊躇もなくいきなり差し押さえられるパターンはよくあります。

 

納税の後回しには十分ご注意ください。

 

<<<【司法書士が解説】不動産が差押えされる3つのケース>>>

 

 

加陽 麻里布

永田町司法書士事務所

代表司法書士

 

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