すぐに支払ったとしても…差押えの履歴は「一生残る」
不動産が差押えられると、不動産登記簿謄本に「差押え」と入るため、今後の担保提供や住宅ローンの借換えが難しくなります。これは、差押えられてからすぐに代金を支払ったとしても、登記事項証明書に履歴としていつまでも残り続けます。
したがって、これをみた債権者(銀行)側としては返済能力に不安を感じてしまい、今後の借入が厳しくなるでしょう。
「自宅の差押えは信用情報には載らない」とする意見もありますが、そもそも住宅ローンを滞納すれば当然その情報が信用情報に載るため、デメリットがないということはありえません。
改めて、「差押えにはデメリットしかない」ということをご理解いただきたいと思います。
差押えは「借金の返済を怠ったときにされるもの」というイメージがあるかもしれませんが、税金の滞納でなんの躊躇もなくいきなり差し押さえられるパターンはよくあります。
納税の後回しには十分ご注意ください。
<<<【司法書士が解説】不動産が差押えされる3つのケース>>>
加陽 麻里布
永田町司法書士事務所
代表司法書士
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