(※写真はイメージです/PIXTA)

本連載は、三井住友DSアセットマネジメント株式会社が提供するマーケットレポートを転載したものです。

 

 

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インドの株式市場は、長期的な成長性の高さが多くの投資家の注目を集めています。外国人投資家のインド株式市場への資金流出入を見ると、長期ではほぼ一貫して資金が流入しています。ただ、今年は年初から外国人投資家の資金が流出し、インドの株式市場も半年程度横ばいで推移しました。夏以降、『外国人買い』の資金流入が再び始まっており、代表的な株価指数のSENSEX指数は足元で最高値を更新しました。

資金流入が続くインド株式市場

■インドの株式市場には、成長性の高さを評価して海外からの資金流入が長く続いています。これは若く優秀な労働力等に加え、2014年に就任したモディ首相の経済改革が好感されていると考えられます。

 

■モディ首相の経済改革は、ブラックマネーの排除・腐敗の撲滅に向けた高額紙幣の交換、州ごとに異なる各種間接税を整理し経済活動の円滑化を目指した物品・サービス税(GST)の導入、国民IDや銀行口座の電子化等、多岐にわたっています。

 

(注)データは2012年1月3日~2022年11月25日。 (出所)Bloombergのデータを基に三井住友DSアセットマネジメント作成
インドの株式市場と海外からの資金 (注)データは2012年1月3日~2022年11月25日。
(出所)Bloombergのデータを基に三井住友DSアセットマネジメント作成

今年の資金流出は一時的

■ただ、今年は年初から資金の流出が見られました。この要因として米国の急速な金融引き締めをあげることが出来ます。米国の金融引き締め期には新興国から資金が流出する傾向があります。今年の米国の利上げは急ピッチだったため、インドからも資金が流出した模様です。

 

■今年の夏以降、『外国人買い』は再開しました。米国の利上げに目途が立ってきたことや、インドの経済の勢いが明確に米国を上回るようになってきたためです。

 

(注1)データは2021年11月~2022年10月。 (注2)製造業景況感はPMI製造業指数。  (出所)Bloombergのデータを基に三井住友DSアセットマネジメント作成
インドと米国の製造業景況感の相違 (注1)データは2021年11月~2022年10月。
(注2)製造業景況感はPMI製造業指数。
(出所)Bloombergのデータを基に三井住友DSアセットマネジメント作成

今後の展開:良好な相場環境が継続

■インド経済は好調な消費に支えられて高成長が続くと見込まれます。生産活動は足元でやや勢いが低下していますが、現地では投資サイクルが上昇局面に入ったとの見方がなされているようです。新興国では投資サイクルと株式市場の連動性が高く、インド株式にとって良好な状況が続くと見られます。

 

 

※当レポートの閲覧に当たっては【ご注意】をご参照ください(見当たらない場合は関連記事「『外国人買い』の再開で最高値を更新したインド株 【マーケットの専門家が解説】」を参照)。

 

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