(※写真はイメージです/PIXTA)

水分の過剰摂取、長時間のデスクワークで血行が悪くなるなど、さまざまな原因で身体はむくむことがあります。しかし、むくみが病気のサインを出していることがあります。むくみの原因や検査、むくみの治療について解説します。

むくみの原因を調べる主な検査

1.血液検査

 

腎臓や心臓、肝臓がダメージを受けている場合や、甲状腺ホルモンの程度は、血液検査をすることですぐにわかります。まずは検査をしてみましょう。

 

2.尿検査

 

腎不全になると、尿の中にタンパクが出てきます。尿の検査をすることで、それらを発見することができます。

 

3.胸部レントゲン

 

胸部レントゲンを見ることで、心臓がうっ血していると拡大がみられ、心不全かどうかが分かります。

 

4.エコー検査

 

心不全であった場合、より詳しく心エコー図検査を行い、心臓の動きの評価をし、治療方法を決定します。

 

下肢静脈血栓症を疑う場合は、エコー検査で血栓が足の静脈にできていないかなどを検査します。

むくみへの治療

1.内服による治療

 

・利尿薬
血管の外に漏れ出てしまった余分な水分を、おしっこに出す薬です。むくみ具合を見てお薬の量を調整していきます。

 

・その他の薬
むくみの原因が、心不全や腎不全、肝不全であった場合、それらの内臓を改善するためにお薬を調整します。

 

2.食事療法

 

塩分をとり過ぎた食事をしていると、身体のバランスを保とうと水分を体に溜め込んでしまいます。減塩を心がけた食事に調整する必要があります。

 

栄養失調のため血液の中のアルブミンが少ない状態の時は栄養補給です。お食事をとるのが難しい場合は、エンシュアのような栄養補助飲料が必要です。

 

管理栄養士が在籍する病院もあるので、ご自身の食事を知り、疾患に応じた食事をとるようにしましょう。

 

3.運動療法

 

足の血液やリンパは筋肉の力で心臓に戻るので、足の筋力増強はとても効果的です。運動療法をすることで筋肉を使い、血液の循環をよくします。激しい運動をするのではなく、散歩をするなど日常的な運動を心がけましょう。疾患がある人は身体にあわせた運動が必要になるので、主治医の指示に従った運動療法を受けましょう。

 

むくみは様々な原因で生じます。特に高齢者の方だと自覚症状が乏しく、気がつかないうちに症状が悪化している可能性があります。

 

ご自身で判断せず、気になるむくみがあった際は、医療機器の受診をお勧めします。

 

別府 浩毅
べっぷ内科クリニック 院長

 

 

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