「手術創でいじめられたことはないか」と心配すると
手術創でいじめられたことはないかと心配すると、彼女は服をたくし上げ、お腹と背中の手術創を見せながら、「だいじょうぶ、こんなにきれいな線のキズになってるから、ビキニも着ちゃった!!」
今回のことは、小児外科医を30年以上続けていることへの神様からのご褒美なのでしょうか? 宮本より後まで生きていくリセちゃん、定年間際の宮本には今後その輝きをどれくらい見ていくことができるのかわかりません。
だけど、こんなしっかりした子に育てたのだもの、お母さん、何があっても本人が乗り越えていけますよ。お母さんも一緒に長生きしてください。節目節目で悲しいことは涙で流し去り、嬉しいことはいっぱいの涙でお祝いしながら。
(2019年3月16日)
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宮本 和俊
1954年 北海道夕張郡長沼町に生まれる
北海道教育大学附属札幌小学校卒業(八十期)
北海道教育大学附属札幌中学校卒業(二十二期)
北海道札幌南高等学校卒業(二十三期)
1983年 旭川医科大学医学部卒業(五期)
2020年 旭川医科大学 医学部 外科学講座
小児外科科長・教授(病院)を定年退職
現在 社会医療法人 道北勤労者医療協会 副理事長
公益財団法人 そらぷちキッズキャンプ 理事
著書 『たたかうきみのうた』(2017年 幻冬舎メディアコンサルティング)
『たたかうきみのうたⅡ』(2018年 幻冬舎メディアコンサルティング)