(写真はイメージです/PIXTA)

40代になってから、ライフイベントの発生や退職後の生活に備えて、本格的に手持ちの資産を増やしたいと考え始めた方もいるのではないでしょうか。資産運用においては、リスク許容度の範囲内で投資することが重要です。そこで今回、40代で投資をはじめるメリットやおすすめの投資手法について、株式会社バンカーズが解説します。

つみたてNISA、株式投資…40代におすすめの資産運用

資産運用方法にはさまざまな種類があり、特徴やメリット、デメリットなども異なるため、年代に応じて適切な資産運用方法を選択することが大切です。

 

40代におすすめの資産運用方法として、つみたてNISAや個人型確定拠出年金、株式投資、ソーシャルレンディング(融資型クラウドファンディング)などがあります。

 

それぞれの資産運用方法について解説していきますので、資産運用を検討している40代の方は確認してみてください。

 

つみたてNISA

つみたてNISAとは、少額からの分散投資を支援するための資産運用方法として知られています。長期にわたる積み立てをベースとした投資方法であり、2018年1月からスタートしました。

 

対象商品は公募株式投資信託と上場株式投資信託などであり、手数料が低水準で投資初心者も検討しやすく、毎年40万円を上限として投資信託を購入可能です。

 

投資で獲得した分配金や譲渡益は非課税になるのが特徴であり、非課税期間は最長20年間に設定されています。

 

個人型確定拠出年金

個人型確定拠出年金とは、積み立てで掛金を支払って自分で選択した商品を運用し、60歳以降に年金や一時金を受け取れる資産運用方法です。掛金の金額は月額5,000円以上であり、1,000円単位で決定できます。

 

税制上の優遇措置に対応しているのも特徴であり、自分で支払った掛金は全額が所得控除の対象となり、所得税や住民税を軽減可能です。

 

また、利息や配当などの運用益も全額非課税であり、年金や一時金を受け取るときも控除が適用される仕組みになっています。

 

株式投資

株式投資では、安いときに株式を購入して値上がりしたあとに株式を売却することで、キャピタルゲインによる利益を得る資産運用方法です。

 

ただし、株価は値上がりするとは限らず、突然値下がりすることもあります。

 

株式の保有によって企業の業績に応じた配当金を受け取るインカムゲインの仕組みもありますが、会社の業績が悪くなると配当金が減るケースも珍しくはありません。東証プライム市場上場企業の平均配当利回りは約1.9%といわれていますが、なかには5%を超える配当利回りもあります。

 

もちろん配当利回りだけに注目せずに、業績、業界動向、株価、時価総額、予想PERや実績PBRなどをチェックして高い配当が今後も継続されるのかどうかを確認することが大切です。

 

ソーシャルレンディング(融資型クラウドファンディング)

ソーシャルレンディング(融資型クラウドファンディング)とは、事業者がインターネットでファンドの募集を行って、投資家から集めた資金を企業に貸し付け、融資先の企業からの受取利息を元に投資家に分配する投資商品です。

 

少額から投資できるほか、1度投資したら手間もかからず、資産運用が初めてな方でも取り組みやすいです。

 

ソーシャルレンディングは、平均利回りがおよそ3~5%で株式投資の配当利回りに比べると若干高い傾向ですが、株式投資と異なり株価の変動がなく融資の完済によって投資元本も償還されることと、予想利回りが投資時点で確定している点に特徴があります。

 

株価の変動によって投資元本が毀損することに不安を感じる方でも検討しやすく、一般的な投資方法のデメリットを補いやすいでしょう。

 

もちろん貸付なので、貸付先からの返済や利払が滞れば当初予想の利回りや元本の償還も遅れたり、場合によっては元本が毀損するリスクもありますので、投資時にはファンド情報をしっかりと読んでリスクを理解して投資することも重要です。

 

まとめ…リスク許容度に見合った投資を

40代におすすめの資産運用方法をお伝えしました。さまざま方法を知っていくなかで、試してみたいと思える方法も見つかったのではないでしょうか。

 

ただし、ハイリターンをもとめてやみくもに資産運用を始めてしまうと、失敗してしまえばリタイア後の生活に悪影響が生じてしまう可能性があります。

 

投資を始める際には、自分の年齢や経験、知識をはじめ、投資のリスクまで考慮するようにしてみてください。

 

 

株式会社バンカーズ

 

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※本記事は、株式会社バンカーズ(Bankers)のコラム「Bankersノート」より抜粋・一部再編集したものです。

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