(※写真はイメージです/PIXTA)

なかなか給料は上がらないのに、物価は上昇…。日常の買い物はもちろん、日常の電気・ガス・水道の使用にまで「倹約」の文字がちらつきます。そんなケチケチ暮らしにウンザリしている人も多いでしょう。しかし、「当たり前」と思っていた支出を根本的な視点から見直すと、想像以上のゆとりができるかもしれません。経済評論家の塚崎公義氏が解説します。

③習い事:本当に「投資」になっているのか、再確認

習い事はどうでしょう。毎日のように習い事をしている子どもがいますが、本当に役に立っているのでしょうか。もしかすると、親が「自分はしっかり子育てをしている」という自己満足な気持ちのために子どもに習い事をさせている場合があるかもしれません。自分の気持ちを冷静に見つめ直してみてはいかがでしょうか。

 

自分自身の習い事はどうでしょう。「資格をとって転職しよう」という場合には前向きの「投資」なのでしょうが、「どんな資格を取得すると、どんな転職ができるのか」といったことを考えず、なんとなく「資格があった方が有利かも」と考えて、漫然と講座を受講している人も多いかもしれません。

④住環境:都心へ引っ越し、便利&コンパクトな生活に

子育て中は郊外の広い家に住んでいた人も、子供が独立すると狭い家で十分になります。そうなったら、都心の小さなマンションに引っ越すという選択肢も検討しましょう。都心に引っ越せば生活は便利ですし、戸締りも掃除も楽ですし、マンションなら一戸建てのような冬の朝の寒さがないという点も、高齢者にとっては重要かもしれません。

⑤飲み会:惰性で同じメンバーと飲むのは…

飲み会は、楽しいだけでなく、人脈作りにも有益かも知れませんが、なかには惰性で、毎日同じメンバーと同じような話をしながら飲んでいる人もいるようです。

 

そうした場合には、思い切って、飲み会の回数を半分に減らしてみてはいかがでしょうか。「付き合いの悪いやつだ」と思われる可能性はありますが、費用面でも時間の面でも健康の面でもいいことが多そうですから、要検討かもしれませんね。

⑥カード払いの年会費:忘却&放置しているものは?

大きな費用ではなくても、カード払いや銀行口座引き落としになっている年会費には注意しましょう。最近通っていないスポーツジムや、最近読んでいない雑誌の定期購読など、解約が面倒だからと放置していると、毎年年会費を無駄に払うことになりかねません。

 

預金通帳とクレジットカードの支払い明細を一度ゆっくり眺めてみて、不要なものは解約する、というだけでも結構な出費の抑制になるのではないでしょうか。

 

以上のような生活の見直しをしたうえで、なおかつ金が足りないならば、ケチケチした生活をする必要があるでしょうが、まずは生活を見直してから考えるということでいかがでしょうか。

 

本稿は以上です。なお、本稿はわかりやすさを重視しているため、細部が厳密でない場合があり得ます。

 

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塚崎 公義
経済評論家

 

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